Googleは米国時間10月10日、悪天候に関連する取り組みなどの最新状況を発表した。
Googleは2018年から、人工知能(AI)を活用した洪水予測ツール「Flood Hub」によって、各地の洪水を予測している。このツールは公開データを処理して、洪水が発生する最大7日前に地方自治体や支援機関に警告を送信するものだ。
Flood Hubはこれまで、世界中の80カ国、4億6000万人を対象に予測を提供してきた。今回、米国、カナダでも提供が開始され、川沿いの800以上の地域が予測対象に追加された。
また、同社は衛星画像とAIを利用して、山火事がどの範囲に広がるかを、ほぼリアルタイム(15分以内)に予測できる。この情報は米国、カナダ、メキシコ、オーストラリアのGoogle検索とGoogleマップ上で提供されている。今回、米森林局との提携により、現行の火災延焼モデルに対して50年間で最大規模のアップデートを加えたと、Googleは述べている。
その他にも同社は、「Project Green Light」の進捗も報告している。Project Green LightではAIを使用して、都市のエンジニアが交差点の交通が可能な限り迅速に流れるよう信号を最適化し、その場所での排出量を削減する支援を行う。現在12都市、70カ所の交差点で導入されている。同社によると、この取り組みによって交差点での停車を最大30%、排出量を最大10%削減できる可能性があることが明らかになったという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」