グーグル、パスキーを個人アカウントでデフォルトのログイン方式に

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2023年10月11日 08時23分

 覚えておかなければならないパスワードが多すぎることに不満を感じたことがあるならば、Googleの新しい取り組みが救いになるかもしれない。実際、ユーザーがパスワードを完全に捨て去る決断をしてくれることを、Googleは望んでいる。

セキュリティを示すイラスト
提供:Google

 米国時間10月10日からGoogleアカウントにサインインする際、パスキーがデフォルトのログイン設定になった。従来のパスワードを利用する代わりに、パスキーを生成してその使用を開始することが求められる。デフォルトで、Googleアカウントの「可能な場合はパスワードをスキップ」設定がオンになる。古いパスワードと決別する心の準備がまだできない場合は、この設定をオフにすれば、パスキーの入力を求められることはない。

 パスキーはパスワードと何が違うのか。基本的にはパスワードと同じだが、スマートフォンのロックを解除する時のように、指紋センサー、PIN、「Face ID」といった端末自体の認証方式を使用する点が異なる。生成されるパスキーは、本人確認に使用される端末上の要素と、ログインしようとしているウェブサイトに保存されている要素の2つで構成される。

 AppleやGoogleのほか、大半のサードパーティーのパスワードマネージャーが、端末上でパスキーを多用しているため、これはまったく新しい領域というわけではない。しかし、業界の大手企業がデフォルトでパスキーの使用を推奨するのはこれが初めてだ。

 Googleは今回の変更を発表するブログ記事の中で、パスキーはパスワードよりも40%速く、セキュリティも高いとしている。「2023年に入って提供を開始して以来、『YouTube』、検索、マップといったお気に入りのアプリでパスキーが使用されている」として、「その結果に励まされている」と述べている。

 同社は引き続きパスキーへの移行を他社にも推奨して、最終的にパスワードが珍しいものになり、時代遅れになるようにしたい考えだ。

Googleの公式ブログ

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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