Metaの「Quest 3」ハンズオン--10万円を切った最新VRヘッドセット

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 長谷睦 (ガリレオ) 編集部2023年09月28日 12時16分

 筆者は数カ月前、Appleの「Vision Pro」ヘッドセットを試用し、超高解像度環境での現実世界と仮想現実(VR)の融合を体験した。とはいえVision Proの一般発売は2024年とされており、それまでは入手できない。Metaのヘッドセットの最新モデル「Quest 3」なら、米国時間10月10日に499.99ドル(日本での公式ストア販売価格は税込7万4800円)で発売され、Vision Proより約3000ドルも安い価格で複合現実(MR)機能もついている。そう聞けば、まさに夢がかなったように思えるはずだ。

Quest 3
提供:Scott Stein/CNET

 だが、MetaのQuest 3の役割はVision Proとまったく同じというわけではない。「Quest 2」に続くモデルとなるQuest 3がターゲットとしているのは、一般向けとハイエンドの間の領域だ。この設定で消費者の心を射止めるのは容易ではない。2022年の「Quest Pro」は、Quest 3もMR機能を付加し、アイトラッキングが追加されていたが、今振り返って見ると付け焼き刃に見える。ほとんどの面で、Quest 3はQuest Proの機能の大半を、同デバイスの約半分の価格で実現しており、なかにはQuest Proをはるかに上回る機能もある。

 一方でゲーム機として見た場合、Quest 2よりもQuest 3の方が優れている点がより明確になる。グラフィック機能が優れ、ディスプレイの解像度が高く、コントローラーが改善され、MR機能が追加されているからだ。だが、これは、買い替えに値するほどの機能向上だろうか。Questでよくゲームをプレイする筋金入りのゲーマーであれば、買い替えに値するだろう。一方でVRをたまに使う程度のユーザーの場合は、Quest 2より価格が200ドル高いことを考えると、おそらく買い替えは見送ったほうがよいだろう。次世代VRゲームプラットフォームとしてのQuest 3の将来性は大きいが、VRゲームそのものを取り巻く環境にそれほど大きな変化はないからだ。また、アイトラッキング機能を備えた「PlayStation VR2」のほうがPCレベルに近いVRゲーム体験を実現しているが、Quest 3との差はわずかだ。

Quest 3
提供:John Kim/CNET

 現時点で1つ、明らかなことがある。Qualcommの新プロセッサー「Snapdragon XR2 Gen 2」を搭載する初のデバイスとなるQuest 3ヘッドセットは、全体的に機能が向上し、一般向けのスタンドアロン型VRデバイスに関して、その近未来の姿を提示するデバイスとなるということだ。この状況は、少なくともAppleの製品(およびサムスンやGoogleが現在開発中とみられる製品群)がより手ごろな価格になるまでの間は続くだろう。

MR体験

Quest 3
提供:Meta

 Quest 3は、より高解像度のカラーカメラに加えて深度センサーを搭載している。これにより、床、壁、天井、家具や障害物をスキャンできる。これにより、仮想の物体が壁から現れたり、物体の後ろに隠れたり、部屋の中にリアルに配置されているように感じられる。

 カラーパススルーカメラは、Quest Proのものより格段に優れているが、Vision Proほど高解像度ではない。とはいえ、周囲の3D世界が存在していると感じさせるには十分だ。腕時計の画面を読むこともできる。

Quest 3
提供:John Kim/CNET

 Quest 3のルームセットアップは自動で行われ、カメラがスキャンして、プレイが可能な空いた場所を見つける。境界ができたら、PSVR 2のルームセットアップと同じようにドラッグして微調整できる。

ディスプレイと解像度:さらなる向上

Quest 3
提供:John Kim/CNET

 VR体験については、筆者は最近かなりうるさくなっている。有機ELディスプレイ採用のPlayStation VR2に加え、Vision Proをデモ体験し、この1年はQuest Proを使って過ごしてきたからだ。それでも、Quest 3ではディスプレイの解像度と鮮明さが大幅に向上していると感じた。新しいパンケーキレンズによりヘッドセットの本体部分は小さくなっているが、このレンズが鮮明なVR映像の再現に一役買っている。片目あたり2064×2208ピクセルの解像度もとても良さそうに見える。だが時々、その素晴らしさが実感しにくい状況もあった。これに対してQuest 2は、発売から3年経った今でも、全体的に素晴らしい体験を実現している。

 視野は拡大され(Metaによると左右110度、上下96度)、VR体験でも、のぞき窓越しに見ているような感じが薄れている。

ヘッドセットの装着

Quest 3
提供:John Kim/CNET

 小型化されたヘッドセットのデザインは、必ずしも軽く感じられるわけではないが、筆者の顔にはかなりコンパクトに見える。ストラップやヘッドバンドのアクセサリーは、カラーも含めて複数あるが、付属の伸縮性のあるストラップは筆者の頭にぴったりで、長い髪でも通せるように設計されたY字型の後ろの部分がある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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