Metaの「Quest 3」はまだ発表されていないが、複合現実(MR)ヘッドセット分野で既に話題になっている。そう述べたのは、同ヘッドセットを初めて目にしたBloombergのMark Gurman記者だ。
同氏は、実際に製品を見た印象として、Metaのヘッドセットの最新モデルであるQuest 3は、Appleが6月に発表し、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)市場ですぐにシェアを獲得する可能性がある新しいMRヘッドセットの対抗馬になるだろうと報じた。
Metaは同ヘッドセットを、Appleが独自のヘッドセットを発表してから数カ月後の10月に発表する予定だ。価格は「Quest 2」(400ドル、日本では5万9400円)と同程度の価格帯になることを、Metaの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が認めている。業界専門家らによると3000ドル(約42万円)になる可能性が高いとされているAppleのヘッドセットよりもはるかに安価な競合製品になる可能性がある。
「ヘッドセットに関して、Appleは、2000ドル(約28万円)以上のハイエンド市場を直ちに占有することになるだろう。しかしMetaは、より低価格帯の市場で優勢な状態を維持する見込みだ」と、Gurman記者は述べている。
IT企業各社はVRヘッドセットに投資しており、「PlayStation VR2」から「VIVE XR Elite」まで、多数のモデルが既に登場している。米CNETのScott Stein記者は、AR/VRが多大な注目を集める中で、2023年の主役はQuest 3になる可能性があると報じ、ヘッドセットの購入を考えている読者に対して、MetaがQuest 3を発売する2023年秋まで待つことを勧めてもいた。
Gurman記者は、Quest 3がヘッドセット競争の頂点に立つであろう理由として、カラーパススルー機能(Quest 2はモノクロ)、新たなプロセッサーによる高速なパフォーマンス、大規模なコンテンツライブラリーを挙げていた。同ヘッドセットには、予想されていたとおり、目や顔をトラッキングする機能は搭載されないようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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