山口県は、「山口型ワーケーション」を推進している。
時間や場所にとらわれない「働き方の新しいスタイル」が普及しつつある中、県内のワーケーション受入環境を向上させつつ、首都圏企業などへ的確に訴求し、山口県への新たな人の流れにつなげるという取り組みだ。
ここでは、実際に山口県でワーケーションに取り組んだ体験者の声を紹介する。
変わりつつある“旅”の嗜好
以前の旅は“皆が行く人気の場所だから”というスタイルが多かったですね。ですが今は、自分だけの宝探しのように、まだ出会っていない土地や人と繋がりたいという嗜好にシフトしていると感じます。山口県は、そういった気持ちを満たしてくれる場所ではないでしょうか。
山口で感じた住む人の魅力
ワーケーションというものはリラックスするという目的の他に、これまでの固定概念から離れ、予定調和でない革新的で新しい発想に出会う機会だと思っています。今回の体験でも、多くの方に出会い、感覚が研ぎ澄まされるような時間が過ごせました。
豊田さんから見て山口県の魅力とは?
首都圏の人間から見ると、非常にピュアで“手垢のついていない”素晴らしさがあります。自分だけの宝物を見つけた感覚に近いですね。
山口に移住された方と会って、どのような印象を抱きましたか?
移住者のストーリーを聞き、山口県という土地のどの部分が琴線に触れたのか参考になりました。これは、私の事業でも改めて大切にしていきたいと痛感しました。
最後に、山口県でのワーケーションに興味を持っている方にメッセージをお願いします。
私がお勧めする山口県でのワーケーション、それは革新的なイノベーションの創出やクリエイティブなお仕事を求められている時に、利用する方法です。癒しであるとか自然と触れ合うという文脈の中に閉じこもるのではなく、山口県という土地や暮らす人々と大いに触れ、自分のことのように感情を共有する、エンパシーを感じることで、閉ざされたイマジネーションの扉が、開いて行くような感覚を覚えます。単なる作業の時間に費やすだけではもったいない、それが山口県のワーケーションです。
ウェブサイトからつながった俵山との関係
元々地域課題の解決に取り組む中で、山口県のワーケーションプランを見かけ、俵山温泉に訪れました。自分たちの力が役に立つのではと。前回の訪問で「温泉で化粧水を作りたい」と望む方とつながり、連絡を取り合っていました。その縁で、今回2回目の訪問が実現しました。
ワーケーションで生まれる新しいビジネス
新しい地域で事業者の方とお話しすると、きっと役に立てることがあると思って話を伺います。例えば俵山では、クラフトビールの話題が出て、これまでの商品開発の実践例を基にビジネスモデルの構築を伝えました。せっかく来訪するのであれば、現地の方と関わることがお勧めです。
現在手掛けている事業を教えてください。
ブルーベリー農家からジュース工房の相談があり、その整備のサポートをしています。やり方が分からなくてやめてしまう、その解決を全国各地で行っています。
藤澤さんはどのような形で地域の方をサポートしていますか?
例えば“レトロ”はウリですが、そのままだと老朽化してしまう。いいよね、で終わらせない。地域の新しいものを見出し、モダンを取り入れるように支援しています。
最後に、山口県でのワーケーションに興味を持っている方にメッセージをお願いします。
山口県のワーケーションプログラムは、サポート体制・おもてなしが充実しているので、はじめての方でも気軽に参加できて、お勧めです。また、課題解決型ワーケーションは、地域で自分が何をできるか、という振り返りにもつながりますので、是非チャレンジして、山口県の各地域を盛り上げて欲しいです。
この記事は、山口県テレワーク・ワーケーション総合案内サイトやまぐち創生テレワーク実践者・ワーケーション体験者の声からの転載です。
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