ことの発端は、筆者がカリフォルニア科学アカデミーでエイの展示を見ていたところ、持っていた「iPhone 15 Pro Max」の「ファインウーブン」ケースに少し水がかかったことだ。AppleからiPhone本体とケースの貸し出しを受けてから1日も経っていなかったが、このとき数カ所に水滴が付いていることに気付いた。そのため、どのスマートフォンケースでもするように、水滴を拭き取った。ただの水だと思ったからだ。
ただ、エイの展示なので塩水かもしれない。そこでトイレに行き、ペーパータオルを濡らして、水滴が付いた数カ所を軽くたたいておいた。念を押しておきたいのだが、水滴が付いたのはほんの数カ所だ。しかし1時間後、ファインウーブンケースにわずかなシミが残った。それから1週間経った今も、このときの小さなシミは消えていない。それだけでなく、iPhone 15 Pro Maxをファインウーブンケースに入れたままMagSafe充電器で充電したときに付いた、円形のマグネット吸着跡も残っている。
Appleは先ごろ、iPhone 15シリーズや新型「Apple Watch」などを発表したイベントで、レザー素材のケースやアクセサリーに代わる環境に配慮した製品として、ファインウーブンケースを発表した。この製品は、原料の68%が市場で使用済みの製品をリサイクルした素材で作られており、レザーに比べて炭素排出量を大幅に削減するという。同社がレザー製品の生産を廃止することは称賛するが、その代替として発表された59ドル(日本では税込9980円)のファインウーブンケースは称賛できない。そうしたところ、ファインウーブンに悩まされているのは筆者だけではないことも分かった。
9月16日に「YouTube」チャンネル「MobileReviewsEh」に投稿された動画では、ファインウーブンケースにいかに傷がつきやすく、また残りやすいかを実証してみせている。「Dave2D」というYouTubeチャンネルに投稿された別の動画では、運営者のDave Lee氏がファインウーブンケースの背面を爪で引っかくと傷が残る様子を紹介している。同氏は、MagSafe充電に対応させるために生地を薄くしたのではないかと推測している。直近では、The VergeのAllison Johnson記者も、1週間使用しただけでケースが傷んだと報告している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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