IDCは、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセット市場に関する調査結果を発表した。2023年第2四半期の出荷台数は、前年同期に比べ44.6%減。これで、減少は4四半期連続。
減少の要因として、IDCは世界経済の低迷による需要低下を挙げた。さらに、人気の高い「Quest 2」の値上げ、各社から新モデルがしばらく発売されていないことも影響したという。
2023年通年の出荷台数も、前年比3.2%減の850万台で不調となる見通し。しかし、2024年にはMetaとByteDanceが新モデルを投入するほか、Appleの「Vision Pro」が発売され、その他メーカーの存在感も高まり、上昇傾向へ戻って同46.8%増と予想する。2027年には、出荷台数が3030万台まで増えると見込む
出荷台数と年平均成長率(CAGR)の予測は以下のとおり。括弧内は前年比。「Gear VR」のようにスマートフォンの画面を流用するスクリーンレス型ヘッドセットは、ほとんど出荷されなくなったため集計から省いた。
メーカー別でみると、シェア50.2%のMetaが引き続きトップ。2位は27.1%のソニー、3位は9.6%のByteDanceで、いずれもシェアを拡大した。
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