Amazonは、「Alexa」を搭載するスマートホームデバイスの生成人工知能(AI)で強化された会話能力をプレビューした。同社は米国時間9月20日に開催したイベントで、より自然な会話を続けることができるようになると述べた。
「Let's Chat」というその機能は、Alexaがより自然に会話して素早く反応できるようになることを目的としている。現在は、スマートホームデバイスに話しかけると、質問してから回答が返ってくるまでの間にタイムラグがある場合が多い。Let's Chatの目標は、その時間を短縮して、すぐに返事をする本物の人間と話しているかのようにAlexaを動作させることだ。それは、質問を途中で変えても、Alexaが理解し、それに対応して回答できることをも意味する。
このAlexaの強化版を支えるのは、音声、スマートホーム、リアルタイム情報、ホームエンターテインメント用に最適化された、大規模言語モデル(LLM)だ。Amazonによると、音声アシスタントのAlexaは、ウェブブラウザーとは異なり実世界に存在するため、リアルタイムに発生していることを知ることが重要だという。例えば、Taylor Swiftの次のコンサートはいつかと尋ねられたら、Alexaはインターネットを検索して最新情報を取得し、ユーザーの現在地を把握して正確な結果を返せなければならない。
Amazonは、Alexaがロボットであることを感じさせないようにすることも重要だと述べている。Alexaは、会話をより魅力的なものにするよう、個性と自分の意見(あるいは、意見を持っているかのように聞こえる回答)を徐々に身に付けていく。
Alexaの新しいAI強化機能は、「Echo Show 8」のような新しいデバイスだけではなく、2014年にまでさかのぼるAlexa搭載デバイスを対象に提供される予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス