AIチャットボット「Bard」、グーグルの主要サービスと連携が可能に

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 高森郁哉 (ガリレオ)2023年09月20日 10時26分

 Googleは米国時間9月19日、人工知能(AI)チャットボット「Bard」の利用範囲を拡大する拡張機能「Bard Extensions」を英語で公開し、同社の中核をなすアプリおよびサービスの多くと直接統合すると発表した

BardとGoogleとOpenAIのロゴ
提供:SOPA Images/Contributor/Getty Images

 Bard Extensionsにより、「Gmail」「Googleドキュメント」「Googleドライブ」「Googleマップ」「YouTube」「Googleフライト」「Googleホテル検索」などに接続できる。必要な情報がGoogleの複数のサービスにまたがる場合でも、Bardがワンストップショップとして機能し、関連情報を検索して表示するという。

 Bard Extensionsを導入すると、Googleの複数のアプリに関連する質問やリクエストをBardに送信し、同じ会話内で対応してもらえる。

 例えば、家族で東京旅行を計画していて、Bardの助けが必要だとする。そうした場合にBardに頼めば、Gmailのメッセージに基づいて全員の都合の良い日程を選んだ上で、フライトやホテル情報を検索できる。さらに、Googleマップで空港までの道順を確認したり、旅行先でできることをYouTubeの動画で視聴したりすることも、すべて同じ会話内で行えるという。

 Googleは別の例として、新しい仕事に応募するために、Bardに補助してもらう方法も説明している。Bardへのリクエストで、Googleドライブに保存された特定の履歴書を件名や日付で見つけて、それを短く要約するよう依頼し、新しいカバーレターの下書きを作成してもらえるという。

 Bard Extensionsをどのアプリで使用するかはいつでもユーザー自身が決められる。また、同社によれば、GmailやGoogleドキュメント、Googleドライブのコンテンツが人間のレビュー担当者に閲覧されたり、広告を表示するために使用されたり、モデルをトレーニングするために使用されたりすることはないという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]