米連邦航空局(FAA)のトップはSpaceXの「Starship」について、10月にもテキサス州から再び打ち上げが可能だと楽観的な見方を示している。
Reutersによると、FAA暫定長官のPolly Trottenberg氏は米国時間9月13日、「SpaceXと大いに協力し、十分に話し合ってきた」と報道陣に語ったという。
FAAは8日、4月20日にStarship初の軌道投入試験が「不運な事故」に終わった件に関する調査を終了したと発表した。この試験は、1段目の「Super Heavy」ブースターとStarship本体の分離に失敗した後、意図的に機体が爆破されて終わった。
米国の商業宇宙飛行を監督するFAAは、SpaceXに宛てた書簡で、Starshipの次の軌道投入試験に向けた打ち上げライセンスを発行する前に、63項目にわたる是正措置の実行が必要だと指摘した。
誤解のないように書いておくと、変更点のリストは、SpaceXのエンジニアと協力して作成され、FAAの承認を受けたものだ。このプロセスは、実際にはSpaceXが不運な事故の原因と考えられるものを判断し、是正措置が盛り込まれた報告書をFAAに提出する形で進められた。この報告書は8月21日に提出され、調査の一環として、FAAがその報告書を精査し、必要な変更点の最終リストを先日SpaceXに送付した。
「是正措置には、燃料漏れや火災を防止するための機体ハードウェアの再設計、堅牢性を高めるための発射台の再設計、設計プロセスにおけるレビューの追加、セーフティクリティカルなシステムの分析とテストの追加が含まれる」と、FAAは発表の中で述べるとともに、「事故調査が終了したといっても、Starshipの打ち上げが即時に再開されるわけではない」と念を押していた。
FAAの発表の数日前に、SpaceXとMusk氏はX(旧Twitter)で、Starshipの新型プロトタイプ「Ship 25」が新しいSuper Heavyブースターに搭載され、打ち上げ準備が整ったと投稿していた。
9月10日、Musk氏はさらに、FAAから求められた項目のうち57件を完了しており、残る6件は今後の打ち上げに関するものだと投稿した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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