Appleが米国時間9月12日に発表した「iPhone 15」シリーズの一部モデルには、最新のチップ「A17 Pro」が搭載されている。同社が最速のチップとするA17 Proが搭載されるのは、新型「iPhone」の最上位モデル「iPhone 15 Pro」と「iPhone Pro 15 Max」に限られる。iPhone 15と「iPhone 15 Plus」には、2022年の「iPhone 14 Pro」シリーズで採用された「A16 Bionic」が搭載されている。
A17 Proは業界初の3nmプロセスで製造したチップで、190億個のトランジスターを搭載し、チップの性能、効率、機能が向上している(A16 Bionicのトランジスターは約160億個だ)。新しいCPUには、2つの高性能コアと4つの高効率コアにマイクロアーキテクチャーと設計の改良が施されている。Appleによると、高性能コアは最大10%高速化され、高効率コアは電力効率が競合製品の3倍に向上したとしている。
Appleが「Neural Engine」と呼ぶ、自動修正やiOS 17のパーソナルボイスなどの人工知能(AI)関連タスクを高速処理するためのコアは、A17 Proチップにおいて機械学習モデルの処理速度が最大2倍向上しており、毎秒約35兆回の演算処理を実行できると同社は説明した。この速度向上によって、個人データをクラウドに移さずに、iPhone上でより多くの機械学習を処理できる。
新しいGPUもA17 Proチップのもう1つの目玉で、「Apple史上最大となるGPUのアップグレード」を実施したという。6コア設計で最大20%高速化され、エネルギー効率も向上しているため、高負荷のゲームでもパフォーマンスを維持したまま、バッテリーの減りを気にせず楽しめる。また、A17 Proでは初めてハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングが採用され、ゲーム内の光や反射がよりリアルになり、さらに没入感のある体験が実現するとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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