NECソリューションイノベータは9月12日、熊本県荒尾市、熊本大学大学院生命科学研究部、荒尾市民病院、荒尾市医師会、フォーネスライフと連携協定を締結したと発表した。
高齢化やそれに伴う社会保障費増大などは、現代の日本における大きな社会課題のひとつとなっている。
荒尾市においても、2023年7月現在、高齢化率36.46%と3人に1人以上が高齢者であり、2030年頃には75歳以上の人口がピークを迎えると推定されている。このことから、財政に依存することなく、健康サービスを継続的に提供できるモデルが必要となっている。
荒尾市ではこうした課題に対して、先進技術やデジタルの活用で、市民の方々に健康的な生活習慣への行動変容を促すスマートシティの取り組みを推進してきた。
今回、健康寿命の延伸と健康格差の解消の実現、ウェルビーイングの向上を目指し、健康長寿のまちづくりを更に発展的に推進するため、同社を含む民間企業、荒尾市、大学、医師会などの産学官で連携し、健康で長生きできる仕組みづくりや介護給付費の増加抑制など、市の財政健全化に向けたモデルの構築を目指すプロジェクトを開始する。
具体的には、同社とフォーネスライフが開発したヘルスケアサービス「フォーネスビジュアス」を2024年1月より活用。
荒尾市民病院および、荒尾市医師会の医療機関を通して提供し、サービス結果を基にした産学官6者間の共同研究に関する検討を行う。
これにより、市民の認知症や脳卒中などの「将来の疾病リスク」および、生活習慣病に関連する「現在の体の状態」の可視化を目指す。
さらに、共同研究結果の社会実装や荒尾市の住民サービス活用に関する検討を行うという。
同社によると、産学官6者間の連携で荒尾市民の生活習慣の改善による健康増進をサポートし、市民の健康寿命の延伸や医療・介護給付費の増加抑制、荒尾市の持続可能な財政経営を目指すとしている。
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