位置情報表示と個人の映像データ作成をGPSで自動化--2023佐渡国際トライアスロン大会

 NTT東日本は9月11日、9月3日に新潟県佐渡市で開催された「2023佐渡国際トライアスロン大会」において、GPSトラッキングシステムによる選手の位置情報などをもとに、試験的に大会期間中の島内の人流分析を実施したと発表した。

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 35回目の開催となる佐渡国際トライアスロン大会において、参加選手の背中にGPS装置「HAWKCAST」(N-Sports tracking Lab)を装着。佐渡市のスポーツツーリズム推進事業に採択されたGPSトラッキングシステムと、NTT東日本が有する無線・映像などの技術を生かし、「1秒単位」の位置情報を専用サイトの地図上に表示した。ライブ配信カメラ前を通過する様子もみることができたという。

 また、位置情報と時刻情報をもとに、10地点で撮影した各選手の競技模様を組み合わせた個人ダイジェスト映像の自動生成に成功。作成した映像は後日、同トライアルへ参加した選手へと提供する。参加選手のダイジェスト動画の自動生成と提供は、国内のトライアスロン大会としては初としている。

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 NTT東日本と佐渡市は2022年7月22日、地域循環共生圏の実現に向けた連携協定を締結。また、「Woducation 先進タウン」推進のひとつとして、スポーツツーリズムを掲げている。

 また、トライアスロン競技は、競技エリアが広範囲かつ、長時間にわたっており、特定選手の観戦ポイントの予測が難しい。出場選手には、自分自身の競技模様を映像でみたいというニーズがあったという。

 なお、大会期間中の島内の人流分析は、データワイズの人流マーケティングツール「Datawise Area Marketer」を活用。携帯電話の位置情報をもとに、大会期間中の競技会場、島内各所の観光スポットへの人流を測定した。来島者の分析や大会における経済効果を試算し、今後の各種観光施策などへとつなげるべく人流分析を行うという。

 また、今回の取り組みで得たノウハウ・知見を生かし、全国各地で行われるスポーツ競技へと展開する予定だ。

プレスリリース
HAWKCAST
Datawise Area Marketer

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