オランダの電子機器メーカーFairphoneは現地時間8月30日、環境に配慮したスマートフォンの新モデル「Fairphone 5」を発表した。
Fairphone 5には、過去のモデルの象徴的なモジュール式デザインが採用されており、ベースフレームから本体を組み上げることができる。Qualcommの5Gプロセッサー、8GBという大容量のRAM、256GBの内部ストレージを搭載し、最大で2TBのカードに対応するmicroSDカードスロット、IP55の防塵防水性能、4200mAhの交換可能バッテリー、ソニー製センサーを採用する3基のカメラで構成されるカメラシステムを備える。環境第一の製品としては、悪くない仕様だ。
ここ数年間と同様に、サステナビリティーがこの新しいFairphone 5の最大のテーマであり、フェアマインド(公正に採掘された)材料やリサイクル素材が使われているほか、古い端末のリサイクルや修理を同社が行う下取りプログラムが提供されている。
Fairphone 5は、すべての面において素晴らしいミッドレンジスマートフォンだが、その最大の魅力は耐用年数の長さにある。Fairphoneには5年間の保証が付いており、少なくとも5回の「Android」メジャーアップデートと8年間のソフトウェアサポートが提供される。11個のモジュール式パーツのいずれかを交換したい場合、端末の機能を損なう心配なく、ドライバーを使って簡単にできる。
筆者は、Fairphone 5を箱から取り出したとき、その頑強な手触り、愛らしい水色、丸みを帯びた金属のエッジ、マットなプラスチック製の背面、側面の電源/指紋センサーボタン、全体的なルックアンドフィールに、直ちに好印象を受けた。充電して電源を入れると、90Hzのリフレッシュレートに対応する6.46インチの有機ELディスプレイが起動する。
背面カバーは取り外し可能で、外すと、30Wの充電器で充電可能な大きな交換可能バッテリー、microSDカードスロット、SIMカードスロットが現れる。背面パネルは、端末周囲の複数箇所でしっかりと嵌め込まれており、それがIP55の防水性能の達成に寄与している。Fairphone 5は、1枚のeSIMにも対応している。
プロセッサーはQualcommの「QCM6490」で、5GネットワークとWi-Fi 6Eに対応している。筆者のテストでは、同チップが通信、アプリケーション、一部の短時間のゲームに対して十分に機能する能力を備えることが分かった。
Fairphone 5の価格は699ユーロ(約11万円)。すでに予約受付が始まっており、9月14日に出荷開始を予定している。
Fairphone 5この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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