睡眠とオーディオの技術を手がける新興企業Ozlo Sleepは米国時間8月22日、睡眠の質を向上させるイヤホンのクラウドファンディングを開始した。ノイズマスキングやBluetooth経由の音声ストリーミング、眠りに落ちたタイミングを検知できるセンサーなどの機能があるという。
「Ozlo Sleepbuds」はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」において、22日から始まった30日間のキャンペーンで支援を募っており、まだ一般販売はされていない。一般発売の具体的な時期は発表されていないが、11月から先行販売を始める予定だ。小売価格は299ドル(約4万3700円)。
Ozlo Sleepは、すでに販売が終了した「Bose Sleepbuds」の製造元Boseの元従業員3人が共同で創設した。新しいOzlo Sleepbudsには、Boseから獲得した技術やライセンス供与された技術が使われている。
Ozlo Sleepbudsはパッシブノイズキャンセリング技術を使って近くの音を遮断し、複数のノイズマスキング用トラックから、安定して眠りにつきやすいサウンドを選べる。Bluetooth接続でヘッドホンとして機能するため、自分が持っている音楽をストリーミングできる。オーディオのバッテリーは最大10時間持続する。しかし、特に素晴らしいのは2つのモードを切り替えられることだ。Ozloの共同創設者N.B. Patil氏によると、装着者は「それぞれの好みに応じて、ストリーミングコンテンツとマスキングコンテンツを切り替えられる」という。
つまり、Ozlo Sleepbudsで音楽を1時間再生した後、残りの就寝時間はノイズマスキングサウンドの再生に切り替えるようプログラムで設定できるということだ。あるいは、呼吸数や動きなどの指標に基づき、Ozlo Sleepbudsに搭載されたセンサーが入眠を検知するまで音楽を再生するよう設定することもできる。
「この製品は、人々が眠りにつき、そのまま眠り続けられるように設計されている」(Patil氏)
耳に装着するセンサーのほか、Ozlo Sleepbudsのケースにもセンサーが搭載されており、室温や照明など、睡眠の質に影響を及ぼすことが知られている寝室の環境について情報が得られる。これらの情報はすべて、Ozlo Sleepが現在ベータテスト中の睡眠アルゴリズムや日々の睡眠レポートに取り込まれる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」