サムスンの折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Flip」と「Galaxy Z Fold」の旧モデルで、最新機能の一部を利用できるようになる。同社は米国時間8月15日、最新モデル「Galaxy Z Flip5」と「Galaxy Z Fold5」で実施したOSアップデート「One UI 5.1.1」の機能を、旧モデルでも段階的に使えるようにすると発表した。まずは8月中に「Galaxy Z Flip4」と「Galaxy Z Fold4」で利用できるようにするという。
サムスンは折りたたみ式スマホを主流にすることを目指しており、この動きは、同社がGalaxy Z FlipおよびGalaxy Z Foldシリーズ全体で一貫した体験を生み出したいと考えていることを示唆するものだ。今回の発表に先立ち、同社は7月下旬に開催したイベント「Galaxy Unpacked」で、Galaxy Z Flip5およびGalaxy Z Fold5のほか、スマートウォッチの「Galaxy Watch6」シリーズ、タブレットの「Galaxy Tab S9」ファミリーを発表した。
今回のアップデートはマイナーチェンジで、「フレックスモード」(半開きの状態)でのGalaxy Z FlipおよびGalaxy Z Foldのソフトウェア体験が改善するはずだ。このモードでは、Galaxy FlipまたはGalaxy Foldを半分まで折りたたむと、アプリが画面の上半分に移動し、ディスプレイの下半分にはデバイスのコントロール類が表示される。
サムスンはこのアップデートで、画面の下半分に並ぶボタンやコントロールの表示を改善し、アクセスやカスタマイズをしやすくするとしている。Galaxy Z FlipおよびGalaxy Z Foldのユーザーは、下半分の画面でフレックスモードコントロールの表示と非表示を切り替えられるようになり、動画のストリーミング再生時にはメディアの再生ボタンもこのパネルに表示される。
同社によると、このアップデートは8月中にGalaxy Z Flip4とGalaxy Z Fold4に適用され、その後「Galaxy Z Fold3」「Galaxy Z Flip3」「Galaxy Z Fold2」「Galaxy Z Flip」にも適用されるという。ただし、これらのデバイスについては対応時期を明らかにしていない。これらのアップデートは、旧デバイスで新しいソフトウェアをサポートするサムスンの傾向に沿ったものだ。例えば、同社は自社のスマートフォンで4世代にわたる「Android」アップデートを提供しているが、競合各社の多くは3世代分しか対応していない。
サムスンはまた、Galaxy Watch6およびGalaxy Tab S9シリーズの新しいソフトウェア機能を、旧モデルのタブレットやスマートウォッチにも拡大する。タブレットの場合は、両手でドラッグ&ドロップできる機能や、マルチウィンドウの「ポップアップ」表示モードと「分割」画面モードを簡単に切り替えられる機能などが含まれる。ポップアップ表示ではアプリが小さなウィンドウで開き、分割画面では画面が2分割される。タスクバーもアップグレードされ、最近使ったアプリのうち最大4つにアクセスできるようになる。
これらの機能は、「Galaxy Tab S8」「Tab S7」ファミリー、「Tab S6 Lite」「Tab A8」「Tab A7 Lite」「Tab Active 3」「Tab Active 4 Pro」、さらにGalaxy Z Fold4でも利用可能になる。
「Galaxy Watch5」「Watch5 Pro」「Watch4」「Watch4 Classic」ユーザーは、睡眠スコアなどのより詳細な睡眠データ、パーソナライズされた心拍ゾーン、新しいワークアウトトラッカー「トラック・ラン」が利用できるようになる。「Galaxy Watch 5 Pro」では、GPX機能が強化され、GPXファイルデータベースによって新しいルートを見つけやすくなる。また、Watch5とWatch4シリーズには、不規則な心拍リズムの通知機能も追加される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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