「Twitter Blue」加入者、認証チェックマークを非表示にすることが可能に

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2023年08月03日 09時20分

 Twitterの青色バッジはかつて、認証済みで普通のユーザーよりも少し特別であることを示すものとして、表示することがステータスだった。しかし今、同チェックマークの全盛期は過ぎ去ったようだ。Twitter改めXは、「Twitter Blue」に加入していることを他のユーザーに悟られないようチェックマークを非表示にできるようにした。

Xのロゴを表示したスマホ
提供:SOPA Images/Contributor/Getty Images

 Twitter Blue(現在は「X Blue」)の更新されたヘルプページには、加入者に提供される機能のリストの中に、アカウントのチェックマークを非表示にするオプションが含まれている。非表示にすると、ユーザーのプロフィールや投稿にチェックマークが表示されなくなる。

 ただし同ヘルプページには、非表示にしても一部のエリアにバッジが表示されて、ユーザーがBlue加入者であることが示されることがあるとの注意書きがある。チェックマークを非表示にすると一部の機能が利用できなくなる場合があるとも警告しているが、どの機能に影響が生じる可能性があるかは明記していない。

チェックマークを非表示にする理由

 かつては称賛に値するバッジとみなされていた青色チェックマークをなぜ非表示にするのか。黄金期のTwitterでは、アカウントが正式に認証されていることの証としてチェックマークが使われていた。著名人や公人は、自分のアカウントを偽アカウントやパロディアカウントと区別するために、認証を求めた。しかし、Elon Musk氏が所有する現在のTwitterでは、月額8ドルまたは年額84ドル(日本では月額980円、年額1万280円)を支払うだけで、誰でもアカウントを認証してもらえる。したがって、チェックマークはもはや特別なものではない。

 実際、Blue加入者は現在、称賛の的というよりも不名誉の象徴としてみなされる可能性がある。Musk氏は、一部の機能を無料ユーザーに対して制限することで、Blueへの加入を積極的に促している。1日に閲覧できる最大投稿数は、Blue加入ユーザーは1万件だが、無料ユーザーはわずか1000件、新規の無料ユーザーはわずか500件だ。また、無料ユーザーは、1日に送信できるダイレクトメッセージの数も制限されている。

 Musk氏が、Blue加入ユーザーと無料ユーザーの間に壁のようなものを設ける中、青色チェックマークは、加入者を増やすためのMusk氏の方策に賛同していることを示すものとして解釈される可能性がある。もちろんこれは、同社がこのオプションを追加した理由ではないだろう。しかし、一部のBlue加入者がこのオプションを利用する理由は、そこにあるかもしれない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]