NTTドコモと花王は7月21日、スマートフォン向け健康管理・増進アプリ「dヘルスケア」において実施した、「仮想人体生成モデル」(VITA NAVI)の実証実験の結果を発表した。
同実験では2月20日から3月31日、dヘルスケアを活用した目標歩数をパーソナライズすることの価値および受容性を検証。通常は一律で同じ歩数目標をアプリから提示するが、参考値として腰痛をもつ利用者に対して自分と同じ年齢、性別、身長、体重、生活習慣で、なおかつ、腰痛のない人が毎日どの程度歩いているかを提示したという。
条件にあった合計2万5958人に対し、「歩く意欲の変化」および、「歩数の変化」を検証。その結果、パーソナライズされた健康サポートにより、70%で歩くことに対する意欲が向上し、そのうち74%で毎日の歩数が増えたなどの行動変容につながったことを確認できたという。なお、歩数は花王の仮想人体生成モデル(VITA NAVI)を活用して計算したとしている。
人生100年時代が到来し、元気で充実した生活を長く送るためにも、健康寿命の延伸は大きな社会課題となっている。また、健康状態は年代・性別や生活状況などによって異なり、有効なヘルスケアソリューションも多種多様であることから両社は、一人一人に最適なヘルスケアソリューション提案を目指し、2022年から協業を進めている。
両社は、今回の実証実験の結果を踏まえ一人一人への最適な提案を目指し、さらなる協業を検討するとしている。
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