Counterpoint Technology Market Researchは、世界スマートフォン市場に関する調査結果を発表した。2023年第2四半期の販売台数は前年同期に比べ8%少なかった。市場縮小は、これで8四半期連続。
Counterpointは、スマートフォン市場が急速に成長した時代は過去のものになった、と指摘。消費者の買い換えサイクルが長期化したほか、機能向上も頭打ちになったからだと説明する。さらに、中古再生品の市場が充実したことも、低価格帯モデルから中価格帯モデルというボリュームゾーンに打撃を与えたそうだ。
その一方、卸売価格が600ドル(約8万4000円)を上回る高価格帯モデルは2023年第2四半期に増加した唯一のジャンルで、成長が続いている。同四半期に販売されたスマートフォンの5台に1台が高価格帯モデルであり、第2四半期としては過去最高の割合だった。Counterpointは、これを「一筋の希望の光」とした。
スマートフォンの在庫状況は、過去4カ月から5カ月かけて健全なレベルに近づいてきた。そのため、2023年上半期には新モデルが投入されやすくなり、消費者のアップグレードや買い換えを推進すると見込む。そうして、数四半期後には市場が徐々に回復していくと予想した。
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