フォトラクションは7月19日、IFAC、SMBCベンチャーキャピタルをリード投資家とし、新規投資家および既存株主を引受先とした第三者割当増資の実施を発表。商工組合中央金庫からの融資も含め、総額約17億円を調達した。なお、本ラウンドにより、創業からの資金調達は約38億円となる。
フォトラクションは、建設業向けのBPaaS(SaaS + AI-BPO)「Photoruction(フォトラクション)」の開発および運営を行う会社。建設現場における写真や図面などを効率的に管理するアプリケーション、および工事の事前準備やデータ入力などをサポートするアウトソーシング(建設BPO)の仕組みを、クラウド経由で提供している。
フォトラクションによると、建設業界は2024年4月より「働き方改革関連法」が適用され、時間外労働時間に罰則付きの上限が設けられるため、生産性向上は喫緊の課題となっているという。
今回の調達資金は、Photoructionを通して産業貢献と売上成長率を継続するため、プロダクトとテクノロジー、およびそれを実現するための組織と人材に充てる考えだ。
具体的には、「プラットフォームへ進化」として、デザインシステムやAPI、インフラなどシステムを構成する共通基盤を強化。「バリューチェーンの拡大」として、工事着工前の書類作成ツールや、社内データの可視化など、Photoructionが支援できる範囲を拡大する。
また、「オペレーションの増強」として、建設BPOのメニュー数を増やすとともに、他社サービスとも連携。「リレーション基盤の強化」として、カンファレンスへのスポンサードをはじめ、自社イベント、業界団体への貢献、産学連携コミュニティの形成などに関する活動を、積極的に実施するとしている。
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