今度はDRAMATIC STARSメンバーのソロ曲メドレーに。翼による「約束はドリーミングフライト」では、飛行機が飛ぶ光景の映像を映し出しつつフライトしているかのように軽快に歌う。薫による「Because」では、秘めた決意を示すように情感を込めてパフォーマンス。そして輝による「THE FIRST STAR」では、“一番星”を目指す輝の気持ちを表すように、高らかに歌っていた。
今度はDRAMATIC STARSの楽曲「DRAMATIC NONFICTION」を、S.E.Mがカバー。冒頭での「S」「E」「M」を示すポーズをはじめ、要所要所でS.E.Mらしさを交えながらパフォーマンスを行った。そしてS.E.MのMCパートでは、「DRAMATIC NONFICTION」のカバーで努力を重ねたことなどを語りつつ、類の希望によりコール&レスポンスを行い、一体感を高めていた。
ライブも終盤となったところで、S.E.Mは「Multiple Entertainment Show!」、DRAMATIC STARSは「Change to Chance」を披露。それぞれが持ち味となるものを発揮したステージでさらに熱気を高めるものとなっていた。
6人がステージにそろって、ここまでの感想を語るなかでは、このライブにあたってユニットの枠を超えて交流を深めていたことなども話されていた。そして6人がこのライブのための新曲「Dramatic Anthem」で、スタイリッシュな曲調にかっこよさ全開と思えるダンスをもって披露していた。
アンコールを経て、モニターにはバッグヤードと思われる場所からのメッセージ映像が流れ、6人が再登場。それぞれに終わりの挨拶として感謝の言葉を送ったのち、ラストナンバーとなったのは「DRIVE A LIVE」。展開初期から歌われ続けてきた楽曲を歌い、テープも射出もされ、場内一体となって盛り上がって締めくくった。
SideMの新たな展開となる、3Dアイドルライブの第1弾となった今回のステージ。3DCGのアイドルたちを現実世界のライブステージとして楽しむ取り組みは、アイドルマスターシリーズでも過去にホログラフィックを活用した「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE」、直近では「765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’Groove」も行われたばかり。
そしてこの「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」は、ステージ上部にムービーのような映像演出は入っていたものの、アイドルには背景演出を入れず、男性アイドルのダイナミックなダンスや、細やかで個性が表れるような動きなど、一挙手一投足で魅了して実在感を示すようなものとなっていた。
もちろんサイドモニターでアイドルのアップだけではなく、場内さまざまな場所から中継さながらの映像を映し出したり、ライトやレーザー、テープの射出といったリアルの演出も加わったうえで、歓声があることが実在感があることの証左でもあり、歓声があるからより実在感が得られるという空間になっていたように思えたところがある。何より、アイドルたちに対する客席から伺えた本気の反応を見るに、SideMとして新たな一歩を踏み出すようなステージと思えた次第だ。
また余談ではあるが、筆者が個人的に見るのを楽しみにしていた楽曲に「Study Equal Magic!」がある。オリジナルを歌うS.E.Mは元教師ユニットで、コミカルさもありつつダイナミックかつキャッチーなダンスパフォーマンスと、勉強をテーマに生徒の応援歌と感じられる歌詞、そして“タケノコ”と呼ばれる「A」をイメージしたポーズ&ダンスが特徴的。直接見る機会が少ないSideMのステージではあるなかで、「バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル」で実際に見て、観客一体となって行っている光景は壮観だったと記憶している。
この「BRAINPOWER!!」でも開演前に楽曲が流れた際、着席した状態でAのポーズをしていた方が少なくなく、それでざわつく一幕もあった。そんななかで特徴的なイントロが流れて「Study Equal Magic!」が歌われると思った次の瞬間、飛び出すようにDRAMATIC STARSが登場。まだ「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」でどういった楽曲が歌われるかがまだわからない状態だけに、大きなサプライズと言える状況に、客席から悲鳴と言っていいぐらいの、この日一番とも言える歓声が巻き起こっていた。
息の合ったステージを見せるなかでも、2人が羽を示すような振りのなかで、元パイロットである翼は飛行機を示すように腕を伸ばしていたり、薫の低音で響くラップ、熱血漢である輝の躍動感やまっすぐ歌う姿をはじめ、S.E.Mさながらの「S」「K」「T」のポーズを決めるなど、随所にDRAMATIC STARSらしさを盛り込んで披露するところが印象的。何より、新たな一面を出しつつAのポーズ&ダンスで一体感を生み出す光景は格別と感じた次第だ。
本公演はアーカイブ配信を実施しており、視聴期間は8月7日23時59分までを予定。通常の配信チケットのほか、「配信ストーリーセット」や「担当カメラ映像」といったものも用意されている。販売期間や価格などの詳細は、公式サイトのほかASOBISTAGE内特設サイトに記載されている。
また「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」における今後の展開についても発表された。まず公演で披露された新合同曲「Dramatic Anthem」を収録したCD「THE IDOLM@STER SideM F NTASTIC COMBINATION BRAINPOWER!!」を10月14日に発売予定。DRAMATIC STARS盤とS.E.M盤を同時リリースする。DRAMATIC STARS盤のカップリングは「Study Equal Magic!」の DRAMATIC STARSカバーVerと、「DRIVE A LIVE 」のDRAMATIC STARS&S.E.M Ver.、S.E.M 盤のカップリングは「DRAMATIC NONFICTION」のS.E.MカバーVerと、「Beyond The Dream」のDRAMATIC STARS&S.E.M Ver.を収録している。
また、11月17日から19日までの3日間、幕張メッセ 国際展示場ホール 9~10にて「F@NTASTIC COMBINATION LIVE」の公演が決定。11月17日は「BRAINPOWER!!」の追加公演が開催。18日と19日は3Dアイドルライブ第2弾となる「CONNECTIME!!!!」の開催を発表。この公演には「Altessimo」「彩」、「Legenders」「C.FIRST」の4ユニットが出演。Altessimoと彩がお当番を務める「共鳴和音(harmony chord)」、LegendersとC.FIRSTがお当番を務める「DIMENSION ARROW」という、異なる2つの公演が行われる。詳細は「BRAINPOWER!!」と「CONNECTIME!!!!」それぞれの特設サイトに記載されている。
THE IDOLM@STER TM&(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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