Appleの「App Store」経由でサブスリプションサービス「Spotify Premium」を利用しているユーザーは、利用を継続するために別の支払い方法が必要となる。
Spotifyはしばらく前から、Spotify Premiumの新規ユーザーに対して、App Storeを介してアプリ内購入機能で料金を支払う方法を認めてこなかったが、今回の措置で全てのユーザーがApp Store経由の支払いができなくなると複数のメディアが伝えている。該当するユーザーは現行の課金サイクルが終わった段階で(広告付きの)無料アカウントに移行し、SpotifyのウェブサイトからPremiumへとアップグレードし直す必要がある。
SpotifyとAppleはApp Storeのポリシーと手数料をめぐって対立してきた。Spotifyは2016年、手数料が不公平だとしてAppleのアプリ内決済システムを利用した料金の徴収を中止した。そして2019年、SpotifyはAppleがApp Storeを使って競争を阻害していると欧州連合(EU)に苦情を申し立てた。この申し立てが欧州委員会による反トラスト法での告発につながり、Appleは今でも反論を続けている。
Appleは2022年、日本の公正取引委員会との和解で、一部のアプリに外部の決済オプションへのリンクを含めることを認めた。AppleはEUへの反論でも、アプリ開発者が手数料を回避できるようにするこの変更を強調した。
支払い方法の変更についてSpotifyにさらなる情報を求めたが、回答はすぐには得られなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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