Humaneが数年前に、私たちの生活における技術の役割を再構築するという同社のミッションステートメントと目標を初めて明らかにしたとき、同社に対して懐疑的な感情を抱くのは当然だった。私たちが毎日操作する、スマートフォンやその他多くの画面を置き換えるという構想は、大多数の人が反対する可能性さえある大がかりな取り組みだ。
しかし、Humaneの従業員名簿にざっと目を通すと、同社が普通の新興企業ではないことは明らかだ。同社では現在、さまざまな役割にAppleの元従業員らが名を連ねている。
同社は今回、同社初のデバイスの名称を「Humane Ai Pin」とすることと、Qualcomm Technologiesのチップセット「Snapdragon」を使用するためにQualcommと提携することを発表した。生成人工知能(AI)機能は、デバイスにローカルに組み込まれるため、クラウドへの接続は不要だ。これは、Qualcommが力を入れていた取り組みであり、Humaneの最新製品と緊密に連携する可能性がある。
筆者は4月、Humaneの創業者であるImran Chaudhri氏がTED Talksでアシスタントに似た機能のデモを披露したときに、同社のAI搭載ウェアラブルデバイスを取り上げた。Chaudhri氏の胸ポケットに収まるこのウェアラブルデバイスは、発信者情報や受信メッセージといったインタラクティブなユーザーインターフェースを同氏の手のひらに投影した。また、音声をほぼリアルタイムに翻訳し、AIフィルターを適用してユーザーの口調や声音を別の言語で再現できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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