フォトシンスは7月3日、凸版印刷、トライバルとともに、顔認証入退室管理ソリューション「ピッコネ」を開発したと発表した。凸版印刷のグループ会社であるトッパン・コスモが販売代理店となり、10月より販売を開始する。
フォトシンスら3社は、2021年9月より、顔認証を活用したサービス開発で協業し、個人情報保護・認証機能連携サービスの開発を中心に活動してきた。3社によると、指紋、眼球の虹彩、声などにより本人を特定する生体認証システムのうち、「顔認証システム」は、認証した人が誰であるか、管理者がすぐに認識できるなどのメリットがあるという。
ピッコネは、顔認証ソリューションだけでなく予約管理機能をはじめ、APIによるサービス連携やカスタマイズが可能なサービス。情報流通管理プラットフォーム「MyAnchor」とスマートロックを活用したクラウド型IoTサービス「Akerun」、および顔認証デバイス「kaopa」との連携により、時間単位の会議室の予約やスマートロックと連携したドア解錠が、顔情報のみで可能となる。
非接触での顔パス解錠や、マスクをつけた認証も可能で、認証率は99.8%の高精度な顔認証システムを実現。顔認証に必要な顔画像は、PCのほか専用アプリを利用することにより、スマホからも手軽に顔登録することができる。利用者自らが顔登録することができるため、管理者の登録や確認業務の削減が期待できる。
今回の開発でフォトシンスは、Akerunの連携および販売経路の開拓を担当。Akerunは、累計導入実績7000社超の法人向けスマートロックで、入退室管理を軸に、オフィスや施設における勤怠管理、会員管理、予約管理などに対応する。
凸版印刷は、本協業のとりまとめに加え、MyAnchorの連携および販売経路の開拓を担当。MyAnchorは、サービス利用に必要なパーソナル情報を、生活者主体で流通管理できるプラットフォームで、凸版印刷は本サービスを中心に、現実空間および仮想空間において、さまざまなサービス展開を図っている。今後、ピッコネの拡販により、2025年度までに関連事業も含め5億円の売上を目指すとしている。
トライバルは、kaopaとデジタルコネクトプラットフォームの開発を担当。kaopaは2.8インチPadに顔認証エンジンを搭載したAIOTデバイスで、kaopa端末とクラウド連携するkaopaデジタルコネクトプラットフォームを利用し、入退室管理、予約管理などのサービスを提供する予定だ。
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