私たちがソーシャルメディア上で目にするコンテンツに、人工知能(AI)はどれだけの影響を与えるだろうか。Metaは、自社によるAI技術の利用方法が不透明になり得ることを十分に認識しており、「Facebook」と「Instagram」で表示するコンテンツについて、ユーザーがより理解し制御できるようにしようとしている。
Metaは米国時間6月29日、同社プラットフォームでのユーザー体験に影響を与えるAI活用について、より多くの情報を公開していくと発表した。透明性の名の下に、同社は22種類の「システムカード」を導入した。これらは、Instagramの「発見」ページに表示されるコンテンツや、フォローを提案するアカウントを制御するために、どのようにAIを活用しているかを説明するものだ。また、同社は今後数週間のうちに「この投稿が表示される理由」機能を拡大し、より詳しい情報を提供するという。
さらに、FacebookとInstagramで閲覧したいコンテンツをユーザーが一元的に制御できる機能も提供する。Instagramでは、特定の投稿について「興味なし」を選択して同様のコンテンツの表示を減らす機能が既に提供されているが、近いうちに「興味あり」を選択して特定の種類のコンテンツの表示を増やすこともできるようになるという。
「生成AIのような強力な技術による急速な進歩に伴い、人々がその可能性に胸躍らせると同時にリスクを懸念するのは無理もない」と、Metaの国際問題担当プレジデントを務めるNick Clegg氏は発表の中で述べ、「そうした懸念に対応する最良の方法は、オープン性をもって行動することだと考えている」とした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス