Appleは6月に入り、「iPhone」の「iOS 17」、「Mac」の「macOS Sonoma」、「Apple Watch」の「watchOS 10」、「iPad」の「iPadOS 17」、「Vision Pro」の「visionOS」など、主要OSの最新版を発表した。
Appleは例年、年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」が開催される6月から年末にかけて、これらのソフトウェアプラットフォームの初期ベータ版を開発者に公開することで、開発者がOSをテストしたり、アプリやサービスの開発に利用したりできるようにしている。
この先行利用プランにアクセスする手段として用意されているのが、年間登録料99ドルの「Apple Developer Program」だ。このプログラムに登録すると、開発者向けベータ版や、最新の開発者ツール、コードレベルのサポート、「App Store Connect」による分析を利用できるほか、最も重要なこととして「App Store」でのアプリ配信が可能になる。
しかし、2023年に1つ変更された点がある。「Apple ID」でサインインすれば、OSの開発者向けベータ版に無料でアクセスできるようになったのだ。Appleデバイスに搭載される最新機能をテストしながら開発や最適化ができるようになる。Appleのサイトでは、有料のApple Developer Programと無料のメンバーシップの特典が一覧表示されて比較できるようになっている。
ただし、こうした初期のソフトウェアをインストールするリスクについても念押ししておきたい。開発者向けベータは主に、アプリやサービスを開発してテストするためのものだ。通常は遭遇しないようなバグや不具合もあり得る。
したがって、メインで利用するデバイスにはインストールしないことをお勧めする。今は使っていないデバイスや、補助的に使っているデバイスが、より安全な選択肢だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」