電動一輪車「InMotion V11」レビュー:サスペンション内蔵でオフロードも快適

Joseph Kaminski (CNET News) 翻訳校正: 編集部2023年06月27日 07時30分

 「InMotion V11」は、さまざまな路面でパワフルな走りを体験できる電動一輪車だ。18.3インチの大きなタイヤと調整可能なエアサスペンション、頑丈な設計が魅力だ。サスペンション搭載の電動一輪車は珍しいが、地形や自分の好みに合わせて走りをカスタマイズできるため、価値はある。特にInMotion V11はサスペンションと大型タイヤのおかげで衝撃や振動を吸収でき、悪路でも快適な走りを楽しめる。

InMotion V11
提供:Joseph Kaminski

 確かに、電動一輪車は万人向けの乗り物ではない。特にInMotion V11は1869ドル(約26万7000円)もするため、初心者は手を出しにくい。初めて電動一輪車に乗るなら、最高時速12.5マイル(約19.3km)の「InMotion V5」がおすすめだ。価格はぐっと下がって599ドル(約8万6000円)。フットパッドの位置が低いことも、経験者と比べて転倒しやすい初心者にはぴったりだ。しかし、電動一輪車の魅力を存分に楽しみたい人には、V11は素晴らしい選択肢になる。

InMotion V11で走行する様子

提供:Joseph Kaminski

デザイン

 大型のタイヤと頑丈な作りから分かるように、InMotion V11は電動一輪車の中では比較的重く、重量は60ポンド(約27kg)。小型モデルと比べると持ち運びしやすいとは言えないが、逆に最大荷重は265ポンド(約120kg)もある。最大荷重を超えるとビープ音が鳴り、場合によってはメッセージが流れる。この警告を無視することは勧めない。InMotion V11は一輪車なので、タイヤが重さに耐えられなければ顔面や背中から転倒する恐れがある。

InMotion V11
提供:Joseph Kaminski

 走行中の安定性とグリップを高めるため、InMotion V11には大きく快適なフットペダルが付いている。サスペンションと大型タイヤのおかげで、一般的な電動一輪車よりも走行時の目線が高い。これは自動車の向こうを見通したい時や、急カーブを曲がる時に便利だ。

 正面と背面に配置されたLEDライトのおかげで視認性・被視認性が高く、暗い場所や夜間の走行も安心だ。収納可能なハンドルが付いているため、持ち上げなくても引きずって歩くことができる。フットペダルは折りたたみ式で運びやすく、使わない時は収納しやすい。

InMotion V11を持っている人物
提供:Joseph Kaminski

特徴

 2200Wのモーターのおかげで力強い加速が可能だ。最高速度は時速31マイル(約50km)だ。動力源は1500Wh、84Vのバッテリー。充電ポートは2カ所あり、充電器を2つ使えば5時間でフル充電できる。充電器が1つしかない場合は、フル充電まで10時間程度を見ておこう。

InMotion V11
後部に2つの充電ポートとUSB Type-Aポートがある
提供:Joseph Kaminski

 InMotion V11には手動ポンプと延長ノズルが付属する。圧力設定は体重に合わせて変更でき、推奨値は付属のマニュアルと、フットパッド裏に貼られたステッカーに記載されている。

 InMotionの「iOS」「Android」アプリを使えば、分かりやすい操作で設定を管理できる。さまざまなパラメーターのモニタリング、走行モードのカスタマイズ、ファームウェアのアップデートなどが可能だ。内蔵のBluetoothを使えば、スマートフォンからワイヤレスでInMotion V11に接続し、アプリ経由で走行記録やバッテリーの状態を確認したり、特定の設定を変更したりできる。モバイル機器の充電用にUSB Type-Aポートも1つ搭載されている。

性能

 電動一輪車は乗りこなすのが難しいと思われがちだが、乗り方を覚えるのはそう難しくない。電動スクーターほど簡単ではないにせよ、体重移動だけで操作できる。左右に身体を傾けると、その方向に曲がり、アクセルやブレーキ、バックはつま先からかかとに体重を移動させることで制御する。慣れてしまえば、自転車と同じくらい自然に乗りこなせるはずだ。そうなれば、どのような道であれ舗装道路のように感じられる。

 筆者は身体が大きいが、発進時やブレーキを入れた時のスムーズな挙動には感心させられた。タイヤとサスペンションの圧力を最大にすると、段差や濡れた路面も難なく走行できる。これはうれしい驚きだった。フットパッドから跳ね上げられたという体験談も耳にしていたが、筆者の場合、そうした事態には遭遇しなかった。

サスペンションの様子

提供:Joseph Kaminski

 まとめると、InMotion V11は卓越した性能と快適さ、安全性を兼ね備えた、ハイエンドの電動一輪車だ。InMotion V5をはじめ、他の電動一輪車と比べると高価だが、都市部の通勤からオフロードでの冒険まで、多彩な走行を楽しめる。高い性能と信頼性を備えた質の高い電動一輪車を探しているなら、検討に値する一台だ。

InMotion V11で走行する様子

提供:Joseph Kaminski

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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