NTTドコモは6月20日、新料金プランとなる「eximo」(エクシモ)と、「irumo」(イルモ)を発表した。両プランともに7月1日から提供し、以降は「ahamo」(アハモ)を加えた3プランで提供していくという。
NTTドコモ 営業戦略部長の山本明宏氏は、「こんなドコモを待っていたと感じていただけるよう、お客様の声にこたえ続けていきたい」と語った。
eximoでは、データ利用量が少ないユーザーから無制限で使いたいユーザーまで、多様なニーズにこたえるという。
1GB未満から無制限まで、月間のデータ利用量に応じた階段制となる1プランで提供する。1GB未満の場合は月額利用料4565円(以降、価格は全て税込)、1~3GBまでは5665円、3GB以上は7315円となる。
irumoは、データ利用量が少なく低廉な料金で提供するという。使い方にあわせてデータ量を選ぶことが可能で、0.5GBの場合は月額利用料550円。3GBは2167円、6GBは2827円、9GBは3377円となる。
両プランともに各種割り引きを適用できる。eximoは、「dカードお支払割」または「ビジネスメンバーズ割」で月額187円、「みんなドコモ割」で最大月額1100円、「ドコモ光セット割」または「home 5G セット割」で月額1100円を割り引く。
全てを適用した場合、1GB未満は月額利用料2178円、1~3GBまでは3278円、3GB以上は4928円となる。
irumoでも、3GB以上のプランであれば、みんなドコモ割を除く同様の割り引きを適用できる。
dカードお支払割またはビジネスメンバーズ割で月額187円、ドコモ光セット割またはhome 5G セット割で月額1100円を割り引き、全てを適用した場合、3GBは月額利用料880円、6Gは1540円、9GBは2090円となる。
そのほか、両プランともに、国内通話料は30秒ごとに22円。ただし、eximoの家族間は無料となる。国内のSMS通信は、両プランともに、送信が1回ごとに3.3円、受信料が無料。
オプションは、両プランともに、国内の通話が無料となる1980円の「かけ放題オプション」、5分以内の国内通話が無料、超過分は30秒ごとに22円となる880円の「5分通話無料オプション」を選択できる。また、330円の「留守番電話」、220円の「キャッチホン」も選択でき、いずれかもしくは両方とかけ放題オプション、5分通話無料オプションを契約する場合、留守番電話またはキャッチホンのいずれか、または両方の月額利用料を割り引くとしている。
なお、irumoでキャリアメールを利用する場合、330円の「ドコモメールオプション」が必要となる。
従来から提供するahamoでは、光ブロードバンドサービスの「ドコモ光」の新プランとなる「ahamo光」を追加。7月1日から提供を開始する。
ahamo光は、ahamo契約者向けのISP一体型のインターネット接続サービス。ahamoとセットで利用することで、インターネット接続サービスと最大1Gbpsの通信を使い放題で利用できる。
月額利用料は、2年定期契約ありでマンションの場合は3630円、戸建ての場合は4950円。2年定期契約なしでマンションの場合は4730円、戸建ての場合は6600円。
また、受付やアフターサポートはahamoと同様にウェブのみだが、ドコモショップ店頭でスタッフのサポートを受けられる「ahamo光 WEBお申込みサポート」「ahamo光 WEBお手続きサポート」を、ともに1回あたり2200円で提供する。なお、契約事務手数料や工事料は別途発生する。
申し込みには、ahamo光のペア回線となる、ahamo契約の携帯電話回線が必要。また、インターネットの接続には「OCNバーチャルコネクト」対応のルーターが必要になるという。
なお、ドコモはirumoの提供開始にあわせ、7月1日に同社と合併するNTTレゾナントが提供するエコノミーMVNO「OCNモバイルONE」の新規や追加のお申込み受け付けを、6月26日に終了すると発表。
そのほか、NTTレゾナントが提供する「050 plus」「OCN モバイルd」「OCN モバイル エントリーd」も6月26日に、「OCN for ドコモ光」「OCN 光」も6月30日に終了するという。ただし、サービスの利用は引き続き可能としている。
発表した2プランは、あくまでサブブランドではなく、ドコモの新プランという位置づけになる。山本氏は、「これまでエコノミーMVNOとしてOCNモバイルONEに多くの支持をいただく一方、『ドコモのサポートをしてほしい』『ドコモのネットワークを使いたい』といった声が多かった」と、“ドコモ”としてのプラン提供を重視したと説明した。
一方、eximoはフルサポートプランだが、irumoはキャリアメールがないなど、サービスや料金水準を実現するために機能を絞ったところがあるという。ahamo同様に専用のウェブサイト窓口も設けてネットリテラシーの高い層を狙いつつ、ドコモショップでのケアもしながら利用の少ないコストコンシャスなシニア層も狙っていくとした。
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