スパイダープラスは6月15日、同社の建設DXサービス「SPIDERPLUS」において、ユーザーが別途有償により利用可能な「SPIDERPLUS PARTNER」に、OpenAIのChatGPTを組み込んだ「AI支援機能」の提供を、7月19日より開始すると発表した。
スパイダープラスによると、建設現場では日々、危険予知活動(KY活動)が行われ、安全意識の向上が図られている一方、KY活動は作業者の経験や知見に依存する部分が多いため、安全対策の品質の担保が難しいことや、安全対策の形骸化により、安全意識が低下しがちなことが課題であるという。
今回のAI支援機能の活用により、現場監督は日々の作業内容からその日に注意すべき安全対策の提案を得ることができ、作業者はChatGPTからの提案を参考にした安全対策を実行することができる。
なお、ChatGPTで期待する提案を得るためには、ChatGPTに適切な質問をすることが必要。本AI支援機能は、ChatGPTへの質問を適切に行なうためのテンプレートを定義することが可能だ。その日の作業内容を質問フォームに入力すると、あらかじめ定義したテンプレートとの組み合わせによって、ChatGPTによる安全対策の提案が表示される。
表示結果を安全対策に活用することで、これまでの課題であった個人の経験や知見に品質が依存してしまうことや、取り組みの形骸化を防ぎ、日々の安全対策を安定した品質で行なうことができる。
SPIDERPLUSは、図面データ上にタブレットで撮影した画像やメモをひも付けし、クラウドで共有することにより、情報共有を効率的に行なうほか、検査実施に特化したオプション機能を組み合わせることにより、現場作業の省人化や省時間化、人為的ミスの削減による生産性の向上を図るというもの。2011年9月より提供を開始し、3月末時点で全国約1600社、6万人以上に導入された。
SPIDERPLUS PARTNERは、現場監督と専門工事会社との情報伝達をデジタル上で完結させることができる、SPIDERPLUSの有償機能。現場監督からの施工指示や是正、専門工事会社からの日々の工事進捗報告や作業関連の届出などを、効率的に行うことができる。
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