クリエイティブにも活用できる11インチタブレット「Amazon Fire Max 11」を試す

 仕事やプライベートで外出の機会が増え、そろそろモバイル環境をリニューアルしたいと考える人は多いのではないだろうか。アマゾンジャパンが6月14日に発売する、タブレット「Fire」シリーズの第13世代モデル「Fire Max 11」は、従来の閲覧中心の利用法からクリエイティブな行動ができるタブレットへと進化した。Fire Max 11を借りる機会を得られたため、その使い勝手をお伝えする。

Amazon Fireタブレット「Fire Max 11」
Amazon Fireタブレット「Fire Max 11」

11インチの高画質ディスプレイと処理能力の高速化

 Fire Max 11は、Fireタブレット初の11インチディスプレイを搭載する。ディスプレイの解像度は2000×1200ドット。テュフ ラインランドの低ブルーライト認証を取得している。11インチなので「Amazon Prime Video」で映画を見ても没入感を味わうことができ、映像も奥行きを感じられた。

 ディスプレイは「showモード」にすると、スマートディスプレイ「Echo Show」と同様の表示に切り替わる。リビングに置いて「Alexa」などと呼びかければ、天気やニュースなどを確認できる。Alexa対応スマートホーム製品との連携については後述する。

「showモード」により、スマートディスプレイと同様な使い方もできる
「showモード」により、スマートディスプレイと同様な使い方もできる

 本体サイズは高さ259mm×幅163.7mm×奥行き7.50mm、重量が490gとなる。ボディはアルミニウム製でグレーのみだ。本体の電源ボタンは指紋センサーを内蔵しており、指紋認証によるロック解除が可能だ。

ベゼルが細くなり、より広さを感じる11インチディスプレイ
ベゼルが細くなり、より広さを感じる11インチディスプレイ
アルミニウムの質感は角度によって光が反射し、輝きが美しい
アルミニウムの質感は角度によって光が反射し、輝きが美しい
本体の横に配置されている電源ボタンと音量ボタン。電源ボタンに触れるとロック解除もできる
本体の横に配置されている電源ボタンと音量ボタン。電源ボタンに触れるとロック解除もできる

 最大2.2GHzのオクタコアプロセッサと4GBのRAMを搭載しており、「Fire HD 10 Plus」に比べて約50%高速化したという。「AnTuTu Benchmark」によるベンチマーク測定では、総合スコア「418770」を記録した。

「AnTuTu Benchmark」によるベンチマーク測定結果
「AnTuTu Benchmark」によるベンチマーク測定結果

 ストレージは64GB、または128GBで、別売のmicroSDカードにより1TBまで拡張可能。動画やファイルなどの保存も安心だ。

 8メガピクセルのフロントカメラとリアカメラを搭載しており、1080pの動画撮影が可能で、リアカメラのみオートフォーカスに対応している。

 無線LANは「Wi-Fi 6」に対応する(802.11a/b/g/n/ac/axに準拠)。USB Type-C(2.0)コネクタを1つ搭載しており、充電とオーディオに利用できる。Bluetoothは5.3で、A2DPステレオヘッドホンに対応する。

 バッテリーは7500mAhで最大14時間の駆動とされている。筆者が試したところ、約2日間の利用でほぼ0%となった。利用スタイルとしては、Prime Videoを約9時間視聴し、その他日中は描画アプリの利用やOfficeアプリで軽度の仕事をして、就寝中はスタンバイ状態にしておいた状況だ。体感としては、十分なバッテリー持ちだった。充電には、約4時間かかった。

専用のスタイラスペンとキーボード付きカバー

 Fire Max 11には専用のキーボード付きカバーとスタイラスペンがあり、別売で購入するかセット販売で購入できる。

 スタイラスペンはPDFへの書き込みやスケッチなどの描画に利用できる。USI 2.0規定対応で、付属のバッテリー(単6電池)を入れるだけで利用でき、タブレットの横にマグネットで吸着できる。バッテリーは最長9カ月とされている。ペンのサイズは約15cmで重さは20g(どちらも実測値)だ。アマゾン純正品ではないが、アマゾン内の開発チームとともに手掛けた「Made for Amazon」認定取得モデルだ。

 書き味としては特に遅延することもなく、細かな線も書きやすい。手書きでメモを取りたいときやテキストフィールドに手書きでタイプ入力したいときに利用できる。

「Made for Amazon」スタイラスペン
「Made for Amazon」スタイラスペン

 キーボード付きカバーは日本語配列、トラックパッドを内蔵している。トラックパッドはピンチズームや2本指スクロールに対応。キーピッチを広報に問い合わせたところ、17.8mmとの回答を得た。バッテリーはポゴピン接続で、タブレットから電源が供給される。キーボードは薄さもあって打ちやすいとまでは言えないが、しっかりとした硬さでたわむことがなく、この手の製品としては使いやすく感じた。

 カバーはバックカバーが半分程度開き、スタンドとしても機能する。動画の視聴やshowモードでの利用に便利だ。

 重さは前後カバーを合わせて約415g(実測値)。本体に付属させると、約905gとなる。ノートPCよりも重い場合もあり、キーボード装着を前提で持ち歩くのであれば、この重さは一考した方がいいだろう。このほか、キーボードのないカバーも3色展開で販売される。

キーボード付きカバーはファブリック仕上げで高級感がある
キーボード付きカバーはファブリック仕上げで高級感がある
カバーはスタンドとして利用できる
カバーはスタンドとして利用できる

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