LIFULLは6月12日、同社が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」において、6月10より、ChatGPT向けプラグインの提供を開始したと発表した。
LIFULL HOME'SのChatGPT向けプラグインは、ChatGPT(人工知能を用いたチャットボット)を利用して、ユーザーのニーズに合った物件を簡単に探せるようにするというもの。ChatGPTの検索結果からLIFULL HOME'Sに移動して、物件の問い合わせをすることもできる。
ユーザーは、本プラグインを有効にすることで、検索条件を選んだり、物件の一覧を見たりする必要なく、自然な言葉で希望条件を入力することが可能。ChatGPTがそれを物件の検索条件に変換し、LIFULL HOME'Sの物件情報の中から、希望に合った物件を紹介してくれる仕組みだ。「もう少し賃料の上限を下げて」「もう少し広い間取りで探して」など、不動産会社でスタッフに相談するように物件を探すことができる。
また、アパートやマンション、戸建てなど、居住用の賃貸物件に加え、気になる「まち」を実際に住む人の声や各種データから知ることができる「まちむすび」のデータとも連携。街の特徴や評価、家賃相場などの情報も得ることができる。
LIFULL HOME'Sでは、OpenAIのChatGPT技術を活用し、LINEでAIと対話しながらいつでも住み替え相談ができるサービス「AIホームズくんBETA LINE版」の提供を、4月に開始している。LIFULLによると、不動産ポータルにおける同様のサービスは国内初。
その一方で、これまでのChatGPTには、最新の情報に対応できずに誤った回答をするなど、信頼性に課題があったという。3月23日にOpenAIが「ChatGPT plugins」を発表したことで、サードパーティサービスから最新かつ正確な情報の提供が可能となり、課題の解消が期待できるとしている。
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