Adobeは米国時間6月8日、生成系人工知能(AI)の「Firefly」をデザインツール「Adobe Express」に導入したと発表した。これにより、テキストの入力によって画像やテキスト効果を生成し、ポスター、動画、チラシなどのグラフィカルな資料をすばやく生成できるようになる。
同社はAdobe Expressを「オールインワンのコンテンツ作成アプリ」と表現している。まずウェブ版の新しいベータ版でこれらの機能をリリースし、2~3カ月のうちにモバイルアプリをアップデートして同じ機能を組み込む計画だと、「Creative Cloud」サービス担当シニアバイスプレジデントのGovind Balakrishnan氏は述べた。
生成AIは、歌詞を作成し、質問の回答を作文形式で返すなど、それ以外にも膨大なタスクを実行する能力によって、人々の心を捉えている。AIは、トレーニングデータの膨大なセットの中でパターンを検出するようトレーニングされているが、もっともらしく聞こえるがまったくでたらめな情報を発信する恐れがある。したがって、税金に関するアドバイスや医療関連の支援を求めている場合は、注意してほしい。
Adobeの生成AIツールは、現在テスト中の「Photoshop」のベータ版と同様に、より自然な適用先と考えてほぼ間違いないだろう。利用する多くの人が、ツタで覆われているかのように見える、色とりどりの花や文字などを生成する、飛躍した想像力を求めるためだ。
Adobe Expressの新しいバージョンには、「TikTok」や「Instagram」の「Reel」用の動画を作成する人にとっておそらく便利な動画編集機能と、PDFファイルをインポート、編集、エクスポートする機能も追加される。
Adobe Expressのスタータープランは無料で、 より多くのテンプレート、写真、動画、フォントを使用したい人向けのプレミアムプランは9.99ドル(日本では1078円)で提供されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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