Adobeは開催中の「NAB Show 2023」で米国時間4月17日、生成型の人工知能(AI)テクノロジーを活用した「Adobe Firefly」を同社の動画ツールに統合するというコンセプト動画を公開した。これには、テキストプロンプトから視覚効果や音響効果、アニメーション、ストーリーボード、字幕などを生成するといった機能が含まれている。同社は2023年中に新たな生成型AI機能の提供を開始するという。筆者はこれが、例年10月半ばに開催されるクリエイター向けの年次カンファレンス「Adobe Max」の頃になると予想している。
Adobeは13日に、「Adobe Premiere Pro」の最もクールな拡張機能の1つを発表している。ここで「クール」と筆者が表現したのは、「今までに見たことのない機能だ」という意味ではなく、「これによって休暇が取れるほど制作時間を短縮できる」という意味でだ。要するにこれは、AIと機械学習(ML)によって支援されたテキストベースの動画編集機能だ。これに対して、Fireflyが実現する能力は、処理の実行というよりもビジョンの開拓に向いており、動画の生成やプロダクション、ポストプロダクションにおけるすべての段階を通じ、実現可能な見た目やコンセプトなどをより迅速に提示してくれる。
Adobeによると、Fireflyによって以下のようなことが可能になるという。
AdobeはFireflyを発表した際、「FireflyはCreative Cloudや『Adobe Document Cloud』『Adobe Experience Cloud』『Adobe Expres』のワークフローに直接統合される」と説明していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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