「幸せだと思えば幸せだし、不幸だと思えば不幸である」。
文字にしてしまえばなんのこともない話だが、これは真理である。幸せとはあくまで主観的なものだ。誰がどう見ても「幸せな状態」は存在しないし、同じ状況でも幸せだと感じる人と不幸だと感じる人がいる。幸せとは自分自身で決定するものであり、ほかの誰にも決められない。考えてみればこれほどあたりまえなこともないが、多くの人が「幸せ」の判断を他者に求めているように感じられる。
「結婚すれば幸せになれる」「希望の会社に就職すれば幸せになれる」「大金持ちになれば幸せになれる」。こうした願望は、どれほど「自分自身」が本心から望むことだろう。周りの価値観に影響されていないと断言できるだろうか。
著者は「幸せ」を、追い求めるものではなく、そこに「ある」ものだと説いている。自分の身近にある幸せに気づき、それを「幸せ」だと認識することで、私たちは誰でも幸せになるのだという。本書ではそのための小さな習慣を紹介している。
自分自身を「幸せ」だと決められるのは自分しかいない。「身近な小さい幸せを一つひとつ大切にすることが幸せにつながる」というのはよく聞くフレーズだが、本書を読めば、実際にそれこそが幸せになる方法で、それ以外にないのだと改めて気づかされる。
本書は即効性がある幸せの特効薬だ。ぜひ本書を読んで自分だけの幸せを味わってほしい。
今回ご紹介した「いつも幸せそうな人の小さな習慣 心を自由にして幸せになる88の方法」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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