Microsoftは、ゲーム大手Activision Blizzardを687億ドル(現在のレートで約9兆6800億円)で買収する計画について、中国の競争監視当局から承認を得たが、英国の規制当局に対しては買収完了に向けて引き続き争う姿勢を示した。
Reutersの報道によると、Microsoftは現地時間5月24日に英競争審判所(CAT)に提出した不服申し立ての中で、買収を阻止する判断には「根本的な誤り」が含まれているとの見解を示したという。Microsoftは今後さらに詳細な申し立てをするとしており、CATによる裁定には数カ月かかる可能性がある。
MicrosoftがActivision Blizzardの買収計画を初めて発表したのは2022年1月だった。買収が完了すれば、「Xbox」を手がけるMicrosoftは、競合するソニーに次いで世界第3位のビデオゲームパブリッシャーになる。Activision Blizzardは最大規模を誇るサードパーティーパブリッシャーの1社で、「Call of Duty」「キャンディークラッシュ」「オーバーウォッチ」など複数の大作シリーズを保有しており、これを傘下に収めればMicrosoftは切望していたゲームカタログを強化できる。
Microsoftは最近、買収に関連して各当局から承認を勝ち取っているが、契約完了までには、まだいくつかのハードルを乗り越える必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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