ASUS JAPANは5月29日、ポータプルゲーム機「ROG Ally(アールオージー エイライ)」を6月に発売すると発表した。
「AMD Ryzen Z1 Extreme」プロセッサー搭載モデルと、「Ryzen Z1」搭載モデルの2種類を展開。Z1 Extreme搭載モデルは10万9800円(以降、価格は全て税込)の希望小売価格で、6月2日から予約販売を受け付け、6月14日に発売する。Z1搭載モデルは8万9800円で、予約開始、発売ともに夏以降となる予定だ。
ASUS JAPAN システムビジネスグループ マーケティング部 ROGスペシャリストの瀬口佳吾氏は、「PCなのか、コンソール(ここでは、『Nintendo Switch』『PlayStation』といったゲーム機器の意味)なのか、モバイルなのかという問いに対して、『いえ、全てです』と答えている。すべてのゲームを遊べる夢のマシン」という。
Allyの本体のサイズは、高さ21.22~32.43mm×幅280mm×奥行き111.38mmで、スティック先端からの奥行きは40.58mm、重さは約608g。7.0型ワイドのTFTカラー液晶で、リフレッシュレートは120Hz、表示解像度はフルHD(1980×1080)、最大輝度は500ニトとなる。OSは「Windows 11 Home 64ビット」を搭載する。
瀬口氏は、「5年前に構想がスタートしたAllyは、スペックだけでなくデザイン面でも試行錯誤を繰り返した」という。人種性別関係なく、手に馴染むデザインという面も追求した一台になると説明した。
「Xbox Games Pass」「Steam」「Epic Games」「GOG」といったPCゲームのプラットフォームに対応し、さまざまなPCゲームを楽しめる。加えて、アマゾンの「Androidアプリストア」「Android用Windowsサブシステム(WSA)」などを活用してスマホゲームもプレイできる。もちろんWindows 11搭載のため、タブレットのような形でゲーム以外のソフトも使える。
また、同社のゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」製品のための管理ソフト「ASUS Armoury Crate SE」をプリインストール。複数のゲームプラットフォームのゲームを一覧表示でき、タッチやコントローラーで簡単に起動、操作可能だ。
加えて、方向ボタンの上、左スティックの横には、「コマンドセンター」ボタンを配置。ゲームのプレイ中を含めて起動可能で、ボタンを押すことでさまざまな設定を変更できる。
USBポートは「USB3.2 Gen1(Type-C)」で、標準のバッテリー駆動時間は約10.2時間。ヘビーゲームは最長約2時間、カジュアルゲームなら6.8時間駆動するという。また、USB PD(USB Power Delivery)による65Wの急速充電に対応。約30分で50%まで充電できる。
メモリーカードは「microSDXC/microSDHC/microSD」を利用可能。「Dolby Atmos」対応でバーチャルサラウンドを楽しめるほか、オーディオジャックの音声出力はハイレゾオーディオに対応する。そのほか、Bluetoothや「Windows Hello」を活用した指紋認証や複数人での使用、アカウントの切り替えなども可能だ。
Ally向けの専用アクセサリーとして、専用のトラベルケース「ROG Ally Travel Case」を6月14日に発売する。希望小売価格は3980円。
また、アダプタードックとなる「ROG Gaming Charger Dock」も夏に発売予定で、希望小売価格は9980円。HDMIポートとUSB Type-C、Type-Aポートを一つずつ搭載し、急速充電、充電しながらの画面出力などに対応する。
HDMIケーブルで画面出力して据置型ゲーム機のように大画面テレビなどでゲームを楽しんだり、Bluetooth接続のコントローラーを用意して複数人で一緒に楽しんだりできるようになる。また、それぞれのUSBポートはAlly以外のデバイスの充電もできる。
そのほか、コントローラーとなる「ROG RAIKIRI」を加え、日本では計3種類の専用アクセサリーを展開予定だ。
なお、ゲーミングPC「ROG Flow」シリーズ向けに展開する外付けのGPUデバイス「ROG XG Mobile」も活用可能。Allyと接続し、ハイスペックなデスクトップゲーミングPCとして使用することができるという。
Allyの日本発売に合わせたキャンペーンも実施する。Allyを購入して使用感などをレビューサイトに投稿した全員に対し、Ally Travel Caseをプレゼントする。また、AMD Ryzen Z1 Extreme搭載モデルは、「ASUS Store 限定 30日間返品保証キャンペーン」も適用できるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」