Microsoftが「Windows 11」の「Android用Windowsサブシステム」(WSA)をアップデートし、クロスプラットフォームサポートのさまざまな問題に対応した。
WSAの今回のアップデート(バージョン2209.40000.26.0)では、カメラのサポート、クリップボードの安定性、マルチスレッドのパフォーマンス、グラフィックスストリーミングのセキュリティ、パッケージの起動が改善されている。
さらに、「Linux」カーネルのセキュリティ更新、プラットフォームの全体的な安定性の向上、「Chromium WebView 105」へのアップデートも含まれる。Microsoftの発表によると、このアップデートは「Windows Insider Program」の「Dev」「Beta」チャンネルで公開されている。
Microsoftによると、WSAは「バージョン1」に到達したという。このプロジェクトの開発マネージャーであるCory Hendrixson氏は、今回のアップデートがリリースされる前にツイートを投稿し、「Windows Subsystem for Androidが正式にバージョン1に到達した。31の市場、5万以上のアプリだ!(中略)これらのアプリは通常のWindowsアプリと同じように動作していると感じられる。私が気に入っているのは、『WAPost』と『Kindle Reader』(『Surface Go 3』で使用)、『Subway Surfers』だ」とした。
WSAは、Linuxカーネルと「Androidオープンソースプロジェクト(AOSP)」をベースとする「Android」OSで構成されている。「Windows Subsystem for Linux(WSL)」と同様、WSAも「Hyper-V」仮想マシン上で実行される。
Microsoftは、WSAで目指していた機能のほとんどを実現してきたが、Androidウィジェット、Bluetoothの直接接続、ファイルのバックアップおよび復元、ファイル転送、ハードウェアDRM、ピクチャーインピクチャー、USBのサポートも追加したいと考えている。また、「Android 13」と、ローカルネットワークアクセスをデフォルトでサポートすることも視野に入れている。
Amazonも「Amazonアプリストア」から配信するWindows 11PC向けAndroidアプリで、WSAのサポートを進めている。
Amazonは先週、すべてのAndroid開発者を対象に、Windows向けAmazonアプリストアの開発者プレビューを公開した。Amazonによると、このストアのマーケットプレイスには、米国、日本、英国、フランス、イタリア、スペイン、カナダ、オーストラリア、ドイツのWindows 11ユーザー向けのアプリが5万種類公開されているという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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