モンタナ州のGreg Gianforte知事は米国時間5月17日、州内で「TikTok」を実質的に禁止する法案に署名した。この法案の成立で、同州はTikTokを州全体で禁止する米国初の州となる。対立する政治家や活動家グループ、TikTokユーザーらがこの法案に抵抗する可能性がある。
モンタナ州議会は4月、「SB419」と呼ばれるこの法案を54対43の賛成多数で可決した。SB419は、同州でTikTokを提供することを禁じるもので、TikTokを運営する字節跳働(バイトダンス)と中国政府との協力関係について懸念を示している。
SB419では、TikTokはモンタナ州のユーザーからデータを収集しており、ユーザーデータを中国政府に提供する可能性があるとしている。米国の多くの議員は、中国政府が米国のTikTokユーザーのデータにアクセスできるのではないかと疑ってきたが、中国政府がそうした情報にアクセスできること、あるいはアクセスしてきたことは、まだ正式に証明されていない。
SB419は、TikTok上における子どもの安全をめぐる不安に触れ、中でもTikTokで広まる危険な「チャレンジ」を懸念している。こうしたチャレンジには、山積みにした牛乳ケースに上る、公共施設から備品を盗む、風邪薬の「NyQuil(ナイキル)」でチキンを調理するといった試みがあるという。
SB419は2024年1月1日に発効する予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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