楽天モバイルは5月18日、法人向けSMS送信サービス「Symworld CPaaS SMS API」の国内販売を本格的に開始したと発表した。
Symworld CPaaS SMS APIは、楽天シンフォニー傘下のRakuten Symphony Singaporeが開発。企業が顧客のフィーチャーフォンやスマートフォンに用途に合わせて、一括・個別・予約などのSMS(ショートメッセージサービス)送信ができる。2022年7月から楽天シンフォニーが提供を開始しており、すでに欧米、欧州のグローバル企業を中心に導入実績がある。
利用料金は、1通ごとに8円(以降、価格はすべて税別)。SMSの送信方法は2種類で、1つ目は、APIで顧客のシステムを同サービスに接続する「API連携送信」。APIで接続し、会員登録時などの本人確認に用いるSMS認証用システムや、現在使用している社内業務ツールとの連携も可能となる。
2つ目は、利用情報を分析し、表やグラフなどで可視化するダッシュボード画面からの操作で送信が行える「ダッシュボード送信」。同送信方法では、ダッシュボードを活用し、送信内容の編集や管理だけでなく、送信設定の変更、送信先リストの管理、送信結果の分析なども可能だ。
また、Symworld CPaaS SMS APIでは、企業と顧客の迅速かつ安定したコミュニケーションを実現するため送信方式に「キャリア直接接続」を採用。同社を含む国内携帯キャリア4社との直接接続し、高到達率かつ低遅延、安全にSMSを送信できる。また、電話およびメールでの問い合わせは24時間365日無償でサポートするとしている。
楽天シンフォニーは、日本に本社を置きつつ、米国やシンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いている。最新のインフラストラクチャを構築した実績に基づき、オープンインタフェースの通信プラットフォームをグローバルに展開している。
SMSは到達率や開封率が高く、ビジネスシーンでの利便性に加え、緊急連絡用としても需要が増えており、Symworld CPaaS SMS API」を開発したという。
なお、楽天モバイルは1月30日、法人向け携帯キャリアサービスとして「楽天モバイル法人プラン」を開始。5月17日には「会社登記5年以内/楽天モバイル法人プランの申し込み回線数が30以下/回線と製品をセットで申し込み」などの条件を満たすスタートアップ企業向けに、契約事務手数料3000円や6カ月分の「音声+データ30GB」プランの月額料金となる2780円などが無料になる「スタートアップ企業応援キャンペーン」も開始した。法人向けサービスの提供は、今後もより強化していくという。
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