PDFは、今やファイル共有の代表格となっており、日常的にPDFファイルを目にする機会も多い。
1ページだけの求人書類でも、100ページに及ぶ学術論文でも、PDFファイルには多くの文字が含まれていることがよくあり、構造を把握して内容を理解するのが難しい場合もある。
そこで登場したのが、PDFの読解をいろいろな点で支援してくれる無料の人工知能(AI)ツール、「ChatPDF」だ。
ChatPDFにPDFをアップロードすると、チャットボットがその要約を自動的に生成し、そのファイルの内容について詳細を把握するための質問も提案してくれる。
ChatPDFで特に便利なのが、アップロードしたPDFファイルに関するどのような質問にもすぐに答えてくれる機能だ。その答えの引用元のページも示してくれるので、そこから自分で調べることができる。
アップロードするファイルが、ChatPDFで定められている制限内に収まっていれば、アカウントを作成する必要がないので、初めてでも使い方は簡単だ。
無料プランの場合、アップロードできるPDFは1ファイルにつき120ページ以下、最大10MB、1日に3ファイルまでという制限がある。それ以上の利用が必要なら、月額5ドル(約690円)で「Plus」プランにアップグレードできる。
無料プランのままにするかアップグレードするか決めたら、使い始めよう。
ChatPDFにまとめてもらいたいPDFが見つかったら、まず自分のコンピューターにダウンロードする必要がある。下のスクリーンショットに示したように、筆者はデスクトップにダウンロードすることにしている。ファイルを見つけやすいからだ。
必要なPDFをダウンロードしたら、ChatPDFのウェブサイトにアクセスしよう。
「Drop PDF here」と書かれているセクションをクリックし、アップロードしたいPDFを選択する。「Drop PDF here」セクションにファイルをドラッグ&ドロップするだけでもいい。
ファイルをアップロードすると、チャットボットの画面に移動する。そこにPDFの要約が表示され、そのファイルの詳細を把握するための質問も提案される。そこから先のチャットがどう進んでいくかは、ユーザー次第だ。
1つのPDFファイルを要約し、そのファイルについての質問に答えてもらうだけなら、ChatPDFは無料で利用できる。ただし、1ファイルにつき120ページ以下、最大10MB、1日に3ファイルまでというアップロードの上限と、質問は1日50件までという制限がある無料プランで足りない場合は、月額5ドルでPlusプランにアップグレードできる。
ChatGPTは、インターネットにアクセスするわけではなく、情報も2021年までに限られているため、要約を作成するときに間違いが起こりやすい。PDFを要約する必要があるなら、ChatGPTではなくChatPDFをお勧めする。結果がより正確で処理も速く、無料でも信頼性が高い。
ChatPDFには、OpenAIの大規模言語モデル(LLM)「GPT 3.5」が使われている。ChatGPTで使われているLLMと同じものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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