AGCは11月17日、壁材メーカーのノザワ協同で、建物の壁で発電を可能とする「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法」(仮称)を開発したと発表した。事務所などの建物での実用化に向け、試験販売を行い、2023年中の販売開始を目指す。
本工法は、主に事務所などの壁材として使用される押出成形セメント板に、太陽光パネルを設置するというもの。すでに、地震や風などの自然災害に対する安全性の確認を完了し、今後は本格的な販売開始に向けて準備を進めるとしている。
ノザワは、押出成形セメント製品(アスロック、住宅用軽量外壁材)、スレート、不燃混和材、耐火被覆材(コーベックス)等の製造、販売を行う会社。一方のAGCグループは、建物のガラス部位で発電を行う太陽光発電ガラス「サンジュール」と、その設置工法により、建物の外壁での発電を推進し、建物のエネルギー自給率の向上を図っている。
サンジュールは、AGCグループが施工、販売する、合わせガラスタイプを基本とした採光型の太陽光発電ガラスで、解放感と熱遮蔽性能を兼ね備える。ガラスの間に太陽光発電セルを封入し、キャノピーやファサードのガラスで創エネが可能。2000年より販売を開始し、施工実績は250件を超えるという。
今回、ノザワの外壁パネル事業のノウハウと、AGCグループのガラス施工および太陽光発電ガラス事業のノウハウを生かして開発した「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法」(仮称)の特許を出願した。
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