Amazonの「Kindle Scribe」で重要なアップデートが行われた。米国時間4月24日に配信が開始された新しいソフトウェアアップデートにより、ユーザーはこのE Inkタブレットに「Microsoft Word」の文書を直接転送できるようになる。また、PDFのコントラストを調節したり、横画面でコンテンツを2段組で表示したり、ノートブックの概要を表示して個々のページを追加、移動、削除したりもできるようになった。
今回のアップデートは、2022年9月にKindle Scribeが発表された当初から宣伝されていた、AmazonとWordの連携機能を初めて利用できるようにするものだ。サブスクリプションサービス「Microsoft 365」に加入しているユーザーは、Wordアプリで「ファイル」メニューを表示して「エクスポート」までスクロールし、「Send to Kindle」(Kindleに送信)をクリックすれば、Wordの文書を直接Kindle Scribeに転送できる。また、Wordの「クイックアクセスツールバー」に「Send to Kindle」オプションを追加することもできる。転送の準備ができたら、ページ上に直接メモを手書きできる「Like a printed document」(印刷されたドキュメントとして)か、「手書きのメモ」機能でのみメモを手書きできる「Like a Kindle book」(Kindle本として)を選択することが可能だ。
この手書きのメモは、米CNETが2022年12月にScribeをレビューしたときに大いにフラストレーションを感じた機能だった。ほとんどのコンテンツで、ページ上に直接メモを書き込めず、手書きのメモを使うことを強いられたからだ。ペンを長押しして単語をハイライトし、表示されたポップアップメニューから「手書きのメモ」オプションをタップする必要がある。メモを書き終わって閉じると、そのメモはページに表示されなくなる。過去に書いたメモの内容を表示するには、「メモとハイライト」セクションに移動しなければならない。そこでハイパーリンクをタップすれば、メモを追加したページに戻れるが、そのメモを追加した単語が示されるわけではないため、1つのページに複数のメモを追加した場合は困ったことになる。
今回のScribeに対するアップデートでも、この問題は修正されていない。だが、Word文書であれば、「Like a printed document」オプションを使って転送することで、この問題を回避できる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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