estieが総額16億円の資金調達の実施--商業用不動産の共通データ基盤構築へ

 estieは4月19日、商工中金、三菱UFJ銀行など複数の金融機関より長期借入とコミットメントライン(融資枠)等による総額16億円の資金調達を実施したと発表した。商業用不動産業界全体の基盤となるプロダクト群の開発を目指す「Whole Product構想」の実現に向け、複数の事業部CxO(Chief x Officer)ポジションの採用を開始する。

estieが総額16億円の資金調達を実施
estieが総額16億円の資金調達を実施

 estieは、商業用不動産業界が抱えるデータ流通の課題をデジタルシフトにより解決し、業界の取引をなめらかにする「estie pro」を提供する不動産テック企業。2022年1月にシリーズAラウンドで10億円のエクイティ調達を実施しており、今回のデット調達により、借入を含むこれまでの累計調達額は約30億円となる。

 同日に詳細を発表したWhole Product構想は、商業用不動産業界における複数の業務領域、バリューチェーンを横断する共通データ基盤の構築と、相互に関連しあい使い勝手が向上する複数プロダクトの提供を目指すもの。商業用不動産の共通データ基盤を構築し活用することで、物件売買領域、物件賃貸領域、経営、ファイナンス領域など各業務領域をサポートする個別サービスの開発、提供のスピードが加速していくという。

Whole Product構想のプロダクトラインアップ
Whole Product構想のプロダクトラインアップ

 これにより、オフィス区画の募集開始から契約に至るまで平均8.8カ月を要する募集期間を大幅に削減するほか、紙、PDF、複数システムなどのツールが使われてきたワークフローを1つのプラットフォームで完結。各社が取り組むべき、資産価値の最大化にフォーカスできる業務環境の提供などを実現する計画だ。

 今回の資金調達で得た資金は、事業部単位で事業部のCTO、CPOを配置するなど採用に充てるとしている。

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