2022年、OpenAIの画像生成人工知能(AI)ツール「Dall-E」は、入力されたテキストから画像を作り出す能力で世界を驚かせた。今度は、Adobeが独自の生成AI技術を構築し、同社の広く使われているクリエイティブツールを補強する新ツールを発表した。
Adobeは米国時間3月21日、新たな生成AIモデル「Firefly」のベータ版をリリースした。このツールでは、「雷雨の中、水面から飛び出すどう猛なワニ」といったプロンプト(AIへの指示テキスト)に基づいて画像を生成し、数百通りものスタイルを使って結果を微調整できる。また、プロンプトに基づくスタイルをテキストに適用し、毛皮風、うろこ状、苔状など、思い通りのテキストエフェクトを作成できる。
Fireflyは今のところAdobeのウェブサイトで利用できるが、同社は、「Creative Cloud」「Document Cloud」「Experience Cloud」「Adobe Express」のワークフローに生成AIを直接組み込んでいく予定だ。新ツール群の価格設定の方針については明かしていない。
AdobeはAIを、人間ができることを拡張する最新のデジタルツールと位置付けている。将来的にはFireflyにより、Adobeのツールを使い大勢に向けて1つのデザインを作成するだけでなく、個人に合わせてデザインを調整できるようになるかもしれないと、同社の生成AI担当バイスプレジデントのAlexandru Costin氏は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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