General Motors(GM)は、電気自動車(EV)用バッテリーに必要なリチウムの抽出/精製技術を持つ米Energy Exploration Technologies(EnergyX)のシリーズB投資ラウンドに参加した。同投資ラウンドの総額は5000万ドル(約67億円)。GMは出資額を明らかにしていないが、最大の出資者だという。
EnergyXの直接リチウム抽出(DLE)技術「LiTAS」は、EV用バッテリー製造に使えるリチウムを塩湖で採取した「かん水」から直接得る。既存の方法だと抽出率は30%から40%だが、LiTASだと90%以上あるそうだ。
現在EnergyXは、LiTASによるリチウム精製処理を試験中。今後さらに北米と南米の5カ所でも試験的な精製を開始し、本格的な商業運用へとつなげる考え。
GMは、EnergyXへ出資するほか、リチウム抽出/精製技術の共同開発も推進する。この取り組みより、低コストかつ安定的なリチウム確保が可能になると見込む。
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