カミナシは3月29日、Coral Capitalをリード投資家として、既存株主・新規投資家を引受先とした第三者割当増資、日本政策金融公庫などの金融機関からの融資により総額約30億円の資金調達を実施したと発表した。
これまでに約14億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計資金調達額は約44億円となる。
また、中長期のプロダクト戦略「まるごと現場DX構想」を発表した。昨今、ノンデスクワーカーの現場でもスマートデバイスやクラウドサービスなどの活用が始まり、現場におけるデジタル化は進みつつある。しかし、デジタルツールの導入が進む一方で、これまで顕在化していなかった機能習得や作業環境、予算の問題といった課題がみえはじめてきた。
これらの課題から、現場のデジタル化を加速させてDXを実現するためには、「多くのことを」「安価に」「1つのサービスで」完結できるオールインワンサービスが求められるようになるという。
これまで同社は、現場の紙をなくしデジタル化を推進することに尽力してきたが、今後は新規プロダクト開発を含めたマルチプロダクト化によって、さらなるノンデスクワーカーの活躍・挑戦を後押していく。
さらに、「業務」「人」「コミュニケーション」の3つの領域に関連するプロダクトを開発。ひとつの画面上でより多くの業務が効率化される現場のためのオールインワンサービスを目指す。
その第1弾として、Employee領域をメインとしたプロダクトを2023年中にリリースする予定。
今回調達した資金については、「まるごと現場DX構想」を実現するための既存および、新規プロダクトの開発に活用する。さらに、エンジニアやプロダクトマネジメント、デザイナーなどのプロダクト職の採用と組織体制の強化に活用する予定だという。
プロダクト開発においては、IoTやAIといったテクノロジーへの投資を積極的に行い、プロダクト職の組織は2023年中に現在の約20名から約50名へと2倍に拡大する方針。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」