ソフトバンクは3月28日、「iPhone」と「iPad」向けにスタンドアローン方式による5G商用サービス「5G SA」の提供を開始したと発表した。「iOS 16.4 」または「iPadOS 16.4」へバージョンアップすることで、5G SAを無料で利用できる。
対象機種は「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」「iPad Pro 11インチ」(第4世代)、「iPad Pro 12.9インチ」(第6世代)の計6機種。5G SAは、国内では一部のAndroidスマートフォンやルータ向けには提供が始まっているが、iPhoneやiPad向けは初となる。
なお、将来的には5G SAを有料化し、月額550円で提供するという。有料化の時期は未定となるが、有料プランを契約していないユーザーの5G SA機能については、ソフトバンク側の制御によって停止する可能性もあるとしている。
5G SAは、現行の5G(5G NSA)と異なり、4Gのコアネットワークを流用するのではなく、コアネットワークを含めたシステム全体を5Gに統一している。これによって、ネットワークを仮想的に分割し、通信の用途ごとに帯域や遅延を細かく制御する「ネットワークスライシング」など、5G独自の機能を利用できる。具体的には「自動運転車向けに一定の帯域と低遅延を保証する」といった利用が可能になる。
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