ドローン配達事業はこれから、少なくともテキサス州の一部の郊外では競争が激化する。アイルランドの新興企業Mannaが、ダラス・フォートワース地域でテスト飛行の開始を計画しているからだ。
同社は米国時間3月16日、米連邦航空局(FAA)の承認がまず必要なため、運用開始時期はまだ正確には不明だと述べた。FAAの承認が得られたら、Mannaは同地域の住民1万人に飲食物や小包を配達できるようになるという。計画には、不動産開発業者Hillwoodとの提携が含まれ、2万7000エーカー(約110平方キロメートル)の配達エリアが対象となる。
Mannaの最高経営責任者(CEO)であるBobby Healy氏は、次のように述べている。「10基に満たないドローンで1カ所のハブから開始し、必要に応じて規模を拡大する。欧州で展開している事業に比べると最新式ではなく小規模なものになるが、当社の技術やドローン、運用が安全であり、米国の規制にきちんと対応できることを示せるだろう」
この新たな計画により、ダラス・フォートワース地域にはドローン配達の新たな選択肢が生まれる。Googleの親会社であるAlphabet傘下のドローン配達企業Wingは、テキサス州のリトルエルムとフリスコでドローンによる配達事業を運営している。イスラエルを拠点とする競合企業Flytrexは、グランベリーの郊外で事業を運営している。「Prime Air」サービスでいち早くドローン配達を始めたAmazonは、テキサス州での試験運用地域としてさらに南のカレッジステーションを選んだ。
カリフォルニア州、バージニア州、オハイオ州、ジョージア州、ユタ州、ノースカロライナ州、アーカンソー州などの州でも、ドローン配達の試験が行われている。
Mannaは16日、Coca-Cola HBCから出資を受けたことも発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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