Appleが発表前の新製品について言及することは決してないので、2023年に何が発表されるのかを正確に言い当てることはできない。しかし、一部のデバイスは毎年ほぼ同じ時期に登場する傾向があるため、そこから手がかりを得ることはできる。リーク情報やうわさも、2023年に登場するかもしれないガジェットを予想する手がかりになる。長い間うわさされてきたAppleの「複合現実」(MR)ヘッドセットもその1つだ。
各種報道が事実だった場合、2023年には、Appleの製品ラインアップで初めてとなる製品がいくつか登場するかもしれない。例えば、同社初の拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットや初めて「USB Type-C」(USB-C)端子を搭載する「iPhone」、初めての15インチ「MacBook Air」などが登場する可能性がある。「AirPods」「Apple TV」「iPad」といった他の製品については、2023年中に大きな変更が加えられる可能性は低い、とBloombergは報じている。
MRヘッドセットが実際に登場したら、Appleにとって全く新しい製品カテゴリーになる。一方、その他のアップデートは、Appleが既存のデバイスをさらに最適化して、より大型の画面や共通のUSB-C充電端子を提供する「Android」や「Windows」の競合製品に対抗しようとしていることを示唆している。
2023年に入ってから、Appleはすでにいくつかの小規模な発表をしており、「iPhone 14」の新しいイエローモデル、アップデートされた「HomePod」、「M2」および「M2 Pro」チップを搭載した「Mac mini」、新しいM2 Proおよび「M2 Max」を搭載した「MacBook Pro」を発売している。
これまでのAppleの発表やうわさ、リーク情報に基づいて、2023年に発表されそうな製品を以下で紹介していこう。今回の記事に関して、Appleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
Appleは通常、新型のiPhoneを9月に発表する。おそらく、2023年もそのスケジュールを踏襲するはずだ。iPhone 15で予想される最も大きな変更点の1つは、「Lightning」充電端子からUSB-Cへの移行だろう。2024年末までに、欧州連合(EU)で販売されるすべてのテクノロジー製品にUSB-Cのサポートを義務づける新しい指令が承認されたからだ。ただし、AppleがiPhone 15のラインアップ全体でUSB-Cへの移行を実施するのか、それとも、欧州専用モデルを用意するのかは、まだ不明だ。
予想されるもう1つのアップデートとして、「Pro」モデルではない標準のiPhone 15モデルに「Dynamic Island」が搭載される見込みだと、Display Supply Chain Consultantsの最高経営責任者(CEO)を務めるRoss Young氏は2022年9月にツイートしている。その一方で、Appleが基本モデルとの差別化を図る機能を「iPhone 15 Pro」に加える可能性もある。TF International SecuritiesのアナリストであるMing-Chi Kuo氏によると、そうした機能の一例として、「iPhone 15 Pro Max」に、より高性能な光学ズームを備えた新しいペリスコープカメラが、ProとPro Maxの両モデルにソリッドステートボタンが搭載される可能性があるという。
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