ボーイング、2023年にSAF率30%の混合ジェット燃料を2120万リットル調達--前年の2倍超

 Boeingは、米国内で商用運航される航空機向けとして、持続可能な航空燃料(SAF)の混合したジェット燃料を2023年に560万ガロン(約2120万リットル)調達すると発表した。これは前年比2倍以上で、前年に使用した燃料の25%に相当するという。

 ベースとなるSAFは、フィンランドNesteの「Neste MY Sustainable Aviation Fuel(SAF)」。食用油や食肉の不要な脂肪など、廃棄されたり使用されなかったりする原料から製造される。従来のジェット燃料に比べ、ライフサイクル全体で最大80%程度の二酸化炭素(CO2)排出削減が可能という。

 Boeingの調達する混合燃料は、Neste MY SAFを30%、従来の航空燃料を70%の割合で混ぜたもの。含まれるSAFの正味量は約170万ガロン(約644万リットル)となる。なお、混合率を50%まで高めても、航空機とそのエンジン、燃料インフラを改修する必要はないそうだ。

 Boeingは、2030年までにSAF率100%の燃料で飛行可能な商用航空機を提供する計画。

SAFで飛行するBoeing ecoDemonstrator(出典:Boeing/YouTube)


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